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職場のモヤモヤを晴らす、シンプルで最強の方法とは (2017/3/16 瓦版

関連ワード : 労働・雇用 女性 

意志なき社員が夢中になって生み出した職場のいい取り組み表彰イベント【前編】

“働き方改革”が叫ばれて久しい。徐々に浸透しつつあるが、まだほんの一部の印象だ。リクルートキャリアの鈴木いづみ(30)は、前職で自らの行動で職場改善を実行。転職後、その体験を活かし、他企業をも動かす“働き方改革”に挑んでいる。決して人前に立つタイプでない鈴木を、なにがそんな大胆な行動に駆り立てるのか…。その足跡から、“変心”の深層に迫る。

鈴木いづみさん

怒涛の6か月を経て生まれたグッド・アクション

2017年2月、鈴木はある表彰イベントの舞台上にいた。ヒョロヒョロした甲高い声が、緊迫ムードの会場を和ませる。鈴木の役割は、受賞取り組みの理由の補足。誰よりも受賞のポイントを熟知するスタッフとして、裏方ながら重責を担った。

実はこのイベント、職場の取り組みを表彰する、その名も「グッド・アクション」。何を隠そう、鈴木が企画から実行までを担った“生みの親”だ。それでも過去2回は、会場の片隅からわが子を見守るように人知れず舞台へ視線を送るのみ。表彰式の舞台に立ったのは、3回目にして初めてのことだった。

鈴木いづみさん

いまとなっては笑って話せるが…

ハードワークでくたびれ果てた前職

遡ること4年前、鈴木は、前職のPR会社でくたびれ果てていた。企業の商品やサービスを深掘りし、情報にまとめ、発信する仕事。いい先輩や同僚に囲まれ、仕事にもやりがいを感じながら、充実した毎日を送っていた。

だが、土日出勤、終電も珍しくないハードワークを続けるうちに、次第に気力が萎えていく。20代も後半を過ぎると、肉体的にも堪えるようになっていた。先輩社員も次々とオフィスを去っていく。「自分は違う」。そんな思いも日々仕事に忙殺される中で、いつの間にかフェードアウト。業務に埋もれ、やりがいを見失いつつあった。

仕事は楽しく、充実している。でも、口をつくのは愚痴ばかり。何か歯車が狂い始めていた。元凶は長時間労働。ハッキリしている。愚痴を吐いていてもラチが明かない。自己嫌悪を振り払うように鈴木は動いた。土曜出勤の気晴らしに、同僚と豪華ランチを食べながら意気投合。半ば勢いで職場改善プロジェクト「MOOCHU」を立ち上げる。<もうすぐ中堅>の略だ。

“心が折れる職場”で実行したリトルアクション

さっそく社長にプレゼンし、予算ももらう。早めに出社して早めに帰ることを意識付けし、朝食会開催という具体的なアクションも起こした。「中途知見会」という中途入社の社員が既存社員に向けてプレゼンをする場も作った。中途人材との交流を深め、定着率を高めるのが狙いだ。

鈴木いづみさん

少しずつ効果は出始めていた。そうして、2年近くプロジェクトを続けたとき、鈴木の目の前を覆っていたモヤが、スカッと晴れる。職場を劇的に変えることはなかったが、愚痴をいうだけでなく、行動を起こしたことで、カタルシスを得て、変な罪悪感の様なものがクリアになった。開けた視界の先には、ハッキリと自分のやりたいことが見えた。「これまで日用品から家電など、幅広い商材やサービスをPRしてきたが、ひとつのことに長く関わる仕事がしたい」。27歳の時だった。

改善のひと段落の後、決断した転職という選択

転職先に選んだのはリクルートキャリア。人と企業を結ぶ転職・採用支援企業は、「働くこと」そのものへの関心が高まっていた当時の鈴木にピタリとフィットする職場だった。2か月後には、前職での原体験をベースにした「グッド・アクション」の原案を上司に提示していた。

それまでのリクナビNEXTにはなかったアプローチと現場の声を大事にする社風もあり、企画は意外にすんなり受け入れられる。そして、産声をあげるやいなや、あれよあれよの間にプロジェクトは動き始め、鈴木も想像し得ない怒涛の半年が幕を開ける--。(後編へ続く)

<プロフィール>鈴木いづみ
1987年1月生まれ。2009年新卒でPR会社へ入社。2014年、(株)リクルートキャリアへ転職。前職で職場改善を起案した経験を活かし、いい取り組みを表彰するイベント、「グッド・アクション」を立ち上げる。同賞で、複数の社内表彰を受ける。夢中になると時間を忘れ、働き過ぎる悪い癖がある。ストレス発散法は、大人買いした漫画の週末まとめ読み。

提供:瓦版

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