147カ所の公園で防災拠点看板、更新進む―横浜市緑区 (2017/1/12 タウンニュース)
緑土木事務所は災害時に避難所となる小中学校などの「地域防災拠点」を示す案内板のリニューアルを区内公園で進めている。アルミ製の恒久的に使える仕様で、来年度中にすべての設置を完了させる予定。
劣化対策でアルミ製に
今回の更新作業は東日本大震災直後から緑土木事務所に寄せられた「震災時の避難場所を明確に知りたい」といった声を受け、緑土木事務所が進めているもので、2012年度に設置していた木製看板をリニューアルする形で進められている。
過去に設置したものは、木製で屋外に設置されていたため、経年劣化が著しく、文字が読めないものも多かった。新設された案内板は縦1m80cm、横45cm。支柱、看板どちらもアルミ製のデザインで恒久的に使える仕様だという。
案内板には、設置された公園周辺の地域防災拠点が赤文字で大きく記載されているほか、公園の美化や見回り活動を行う「公園愛護会」による公園のマナーアップを求める文言が記載されている。通行人などが通りがかりに防災拠点を確認できるよう、ほとんどの案内板は公道に面した場所に設置したという。
17年度中に完了予定
区は災害時の避難場所として22カ所の小中学校を地域防災拠点として設けているほか、震災直後に一時的に安全を確保する「いっとき避難場所」や防災活動、情報発信の拠点として同事務所が管理する147の公園を指定している。今回の更新は、「緑区個性ある区づくり推進費」の自主企画事業に予算約520万を計上し、15年度から製作に取り掛かっていた。
設置は劣化がひどいものから順次行い、現在100カ所が完了している。来年度中に残りの47カ所の設置を予定している。担当者は「見やすく長持ちするデザインにした。いざという時に備えた有効な手立てになれば」と話している。
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