神社仏閣だけじゃない！ 京都の魅力を伝える京都移住コンシェルジュとは？ （2016/6/19 nezas）
神社・仏閣がたたずむ、日本を代表する観光地である京都ですが、実は市街地から少し離れると海や山に囲まれたのどかな風景があります。都会を離れて自然とともに暮らす「移住」が注目されるなか、京都の田舎ともいえる地域に熱い視線が注がれています。
そんな憧れを実現するために助けてくれるのが「京都移住コンシェルジュ」です。リタイア層だけでなく、若い世代の移住計画を現実的なものに変えてくれる、その取り組みについて紹介しましょう。
意外に知られていない「海・森・お茶の京都」の魅力
京都府の地形は南北に細長く、丹波山地を境にして、北部の日本海側と南部の内陸側で気候や特性が大きく異なります。「海の京都」といわれる北部エリアは日本三景の一つである天橋立があり、リアス式海岸の美しい景観と良港の恵みを享受する地域です。夏は海水浴、冬にはスキーなど、アウトドアを満喫できるエリアでもあります。
「森の京都」といわれるのは中部エリアです。意外にも、京都府は森林が面積の75％を占め、多くの河川が流れています。手つかずの天然林が残る芦生の森の源流や、川沿いにかやぶき屋根の住居が多く残る美山かやぶきの里など、日本の原風景が今に残る地域です。
そして、京の銘茶を生み出しているのが「お茶の京都」といわれる南部エリアです。茶畑の美しさはもとより、お茶の文化を世界に発信している地域です。
神社や仏閣も魅力的ですが、京都にはまだまだ知られていない、自然とともに生きる素朴な姿があるのです。
若い世代の移住を後押しする「京都移住コンシェルジュ」とは
移住を検討してはみるものの、自分に合った土地を見つけることは想像以上に難しいものです。さまざまな不安を抱える移住希望者と京都の各地域をつなぐ役割を担うのが、京都府の委託事業である「京都移住コンシェルジュ」です。
京都移住コンシェルジュは住む地域や住居探しのほか、移住でもっとも懸念の声があがる仕事探しや働き方についての相談など、新しいライフスタイルの実現方法についてもサポートしてくれます。
また、地方への移住では、ともに暮らす地域住民とのコミュニケーションが不可欠です。京都移住コンシェルジュは、移住後の暮らしを体感できるツアーや、住民との交流を深めるイベントを実施するなど、事前に現地を知るきっかけも創出しています。
そんな京都移住コンシェルジュのメンバーは、30代を中心に構成されています。一度東京で働いた経験があるUターン者や、京都の魅力に引き込まれて移住したIターン者など、京都を熟知しているだけでなく、移住の実体験を踏まえた広い視野でのアドバイスをしてもらえることも大きな特徴です。30代や40代で移住を実現したい人にとって、同じ目線で一緒に取り組んでくれるコンシェルジュの存在は、憧れを現実にする大きな助けとなります。
京都への移住について知りたいときは？
京都移住コンシェルジュに直接相談したいときは、大阪窓口（大阪ふるさと暮らし情報センター）または東京窓口（京都府東京事務所）で受け付けています。2016年5月には東京・下北沢で「京都いなか移住相談会」を開催するなど、理想の移住を実現するための支援活動を各地で展開しています。
また、京都への移住応援サイト「京都移住計画」では、さまざまな情報を発信しながら、移住希望者と現地をつなぐ取り組みを行っています。サイトには仕事や物件情報のほか、移住者の声、お試し移住の募集などが掲載されています。情報のほかにも、移住した人と移住したい人の交流の場「京都移住茶論（さろん）」も開催されているので、こちらで情報収集することもできます。
◎ 京都移住コンシェルジュ
◎ 京都移住計画
移住を望む声は若い世代に増えている
内閣府が実施した世論調査によると、自然や地域と触れ合える場所に定住したいという声は、若い世代に顕著に増えています。30代都市住民の農山・漁村へ定住したいという願望は、2005年には17.0％だったものが2014年には32.7％、40代では15.9％から35.0％まで伸びています（内閣府「都市と農山漁村の共生・対流に関する世論調査（2005年11月）」「農山漁村に関する世論調査（2014年6月）」より）。
しかし実際には、すぐにでも定住したいという人は60代以降が多く、30代や40代は「いずれ実現したい」にとどまっているようです。その背景には、知らない土地で生活することや将来に対する不安があります。
こうした理想と現実のギャップを埋める役割がコンシェルジュ（相談員）なのです。そこで暮らすイメージをつかむことができれば、移住が憧れではなく現実的なものとして見えてきます。
提供：nezas
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