これからの防災の視点。森林火災を最小限に食い止める「IoT型 巣箱」という発想 (2016/4/30 SOCIAL DESIGN NEWS)
木々は、私たちの国土の安全を支え、人間が住みやすい環境を作るために日々空気や水を浄化する。しかし、突然の森林火災は、その私たちの生活基盤をいとも簡単にあっという間に焼き尽くす。その後はまた何十年もの月日と労力をかけて、再生への道のりを歩んでいかなければならない。
山火事の多くは人間の不注意で起きている。なんと2015年北スペインの森林の約40%が、森林火災によって被害を受けたという悲劇的な事実もある。
そんな中で開発されたのがIoT型の火災検知巣箱「BIRDHOUSE ALARM」だ。ご覧のように木材でできており、赤い屋根が目印。
屋根には太陽光パネルがついておりバッテリーを充電。煙を感知した場合は3G回線で、地域の消防署へと情報を送信する。結果、山火事を最小限に食い止めることができる。
日本においても年間約1,600件もの山火事が起きており、1,000haを超える森林が焼き尽くされている。被害総額は約5.8億円にのぼるという。こういった惨状を軽減するのが、現代のIoT技術の役割の1つであることは間違いない。
天災の被害は、思ってもみなかった時に突然降りかかる。常に明日は我が身なのだ。自分たちのためはもちろん、未来を生きる子供達のために、防災のための良いアイデアが数多く実現されていくことを願って止まない。
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