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販売と製造の高度な融合を目指して。農業システムが搭載された世界初のスーパー (2016/3/25 SOCIAL DESIGN NEWS

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農業システムが搭載された世界初のスーパー1

スーパーのこれからを考えれば必然的な流れだろう。

ドイツのスーパーマーケットMETROが、水耕栽培の野菜工場を店内に導入、お店で”まさしく”採れたての野菜を販売し始めている。

こちらのシステムは、アグリテック企業「INFARM」が開発した水耕栽培システムで、農薬は必要とせず、有機栽培の野菜が生育する。

農業システムが搭載された世界初のスーパー2

ご覧のようにできる野菜は、基本”葉もの”。味が美味しく新鮮であることはもちろん、流通にかかるコストや環境への負担も軽減できる。また、クラウドで生育を管理でき、通年を通して野菜を栽培できる高い生産性も兼ね備えている。

農業システムが搭載された世界初のスーパー3

都市農業の多様性に富んだ進化は、眩しいばかりだ。家で作るのも、オフィスで作るのも、これからは決して珍しいものではなくなる。であるならば、スーパーやコンビニのような小売り店が、水耕栽培システムを店内に導入するという流れは必然である。

これによって、既存の農家が、今すぐに大きな影響を受けるものではない。しかし、21世紀、農家はいかに進化をしていくのか?という課題について考えるには、良い時期に差し掛かっている。

1つ言えることは、こういった根本的な変化の中には、大いなるチャンスも眠っているという事実だ。農業の未来、食べることの未来を想像し、どんな農業のカタチが人類に幸福をもたらすのか。そんなことを皆でより真剣に考えたい時期である。

提供:SOCIAL DESIGN NEWS

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