北九州市が、認知症支援・介護予防センター設置 (2016/4/4 認知症ねっと)
設置に関する3回の意見交換を経て4月にオープン予定
福岡県北九州市では、第4次高齢者支援計画に基づき、認知症支援・介護予防を包括的に支援を目的とした、全市で利用できる拠点施設、北九州市認知症支援・介護予防センターを、2016年4月を目処に設置予定である。
それに合わせ、基本となる方針や事業展開などについて、多様な立場で福祉や介護・医療に関連した活動を行う構成員との意見交換を3回にわたって行っている。
国が進める「地域包括ケアシステム」を実現
政府は、高齢者に対し自分らしい生き方や暮らしを、可能な限り住み慣れた場所で、人生の終焉まで続けられるような、高齢者の尊厳と自立した生活の維持を目指している。
そこで2025年(平成37年)を目処として、各地域における包括的な支援・サービスを提供できる体制「地域包括ケアシステム」の構築を推進している。
認知症に関する情報発信や人材育成の場として活用
同市の「認知症支援・介護予防センター」は、この国が進める「地域包括ケアシステム」の実現を目的とし、北九州市での認知症支援・介護予防の拠点としての機能を発揮することを見込んで設置される施設となる。
同センターでは、認知症患者と家族の支援をはじめ、足腰の衰えや認知症に対する予防方法に関連した情報を発信。
そして介護やその予防に携わる新たな人材の育成としての養成の拠点や、認知症の本人および家族や地域のお年寄りが憩いの場として利用する認知症カフェを設置し、認知症に関する地域活動のサポートを行っていく。
(画像は北九州市ホームページより)
- 関連記事
- 千葉市が始めた「在宅介護の訪問レッスン」とは?
- 軽度要介護者向けの介護サービスの大幅見直し、介護職員とケアマネの意見は?
- ケアマネージャーの55%、「介護殺人・無理心中」を危惧
- 施設での高齢者虐待が最多300件!7割は認知症
- 厚労省、高齢者虐待への対応強化を通知