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なにが違うの?ふるさと納税・ふるさと投資・クラウドファンディング (2015/11/16 ジモトのココロ

ここ数年で、地方やふるさとを寄付金で応援する取り組みが多く登場しました。代表的な「ふるさと納税」は、実際に寄付されたことがある方もいるのではないでしょうか。それに続くように、地域を盛り上げたい人を応援するための制度やサービスがいくつも登場しているのを知っていましたか?

今回はちょっと違いがわかりにくい、地域を寄付金で盛り上げる3つの制度「ふるさと納税」「クラウドファンディング」「ふるさと投資」についてご紹介したいと思います。

ふるさと納税

ふるさと納税サイト [ふるさとチョイス]

ふるさと納税サイト [ふるさとチョイス]

「ふるさと納税」は、2008年の地方税法の一部改正により、地方自治体に対する寄附金税制が拡充されたのをきっかけに始まりました。都道府県や市区町村など各地自体に対してふるさと納税をすると、ふるさと納税をした金額のうち2000円を超えた額については一定の上限まで、所得税・個人住民税とあわせて全額が控除されるという制度です。

ちなみに、「納税」といってもふるさと納税は自治体に直接納税をする制度ではないので、正確には納税ではなく自治体への寄付となります。ふるさと納税は対象の自治体へ直接納税するのではなく、自分の故郷や関係のある地域など、自分が応援したい自治体に寄附をする制度です。

ふるさと納税の人気の秘密と制度の特徴を簡単にご説明すると…

好きな地域に寄付できる

寄付できるのは自分の生まれ故郷や住んだことのある土地だけではありません。自分が応援したいとおもった地域であればどこでも寄付をすることができます。

複数の地域に寄付できる

寄付は1自治体に限らず、複数の地域に寄付することができます。ただし、ふるさと納税では所得税・住民税の控除に上限があります。上限を超えた額の寄付をすると、控除が受けられない場合がありますので、控除が受けられる寄付金額を予め確認の上、ふるさと納税を行いましょう。もちろん「控除なんていらないから寄付がしたい」という方は上限以上の寄付も可能です。

お礼の品(返礼品)がもらえるかも?

ふるさと納税をすると、自治体によっては寄附者への返礼品として特産品などを受け取れる場合がほとんどで、寄付をすることで地方でしか手に入らない特典を受けることができます。自治体にとっては、その地域を気になっている人に向けて直接プロモーションができるというメリットもあります。寄付金額によってはブランド牛やお酒、ノートパソコンなど電化製品がもらえる地域もあります。

税金が還付または控除される

ふるさと納税の一番の特徴が、この税金の還付・控除が受けられる点です。ふるさと納税で2000円を超える額を寄付した際に、住民税のおよそ2割程度が還付または控除されます。還付および控除を受けるためには、確定申告が必要となりますが、確定申告の代わりに「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を寄附先の自治体へ提出することで、住民税のおよそ2割程度が住民税から控除されます。

単純計算ですが、例えば3万円のある自治体にふるさと納税をすると、そのうち2000円を除く2万8000円が控除されます。さらに各自治体から返礼品が送られてきますが、2000円以上の価値のある商品・サービスを受けられることが多いです。つまり実質2000円の寄付で日本全国の特産品などを手に入れるというわけです。

実際どの程度寄付できるか、還付・控除額については、年収や家族構成によって変わりますので、各ふるさと納税ポータルサイトの控除額目安表や寄付金控除シミュレーションで予め確かめておきましょう。

ふるさと納税できるポータルサイト

ふるさと納税は各自治体のサイトからも受け付けていますが、各社のポータルサイトでは全国のふるさと納税一覧を見ることができます。どこに寄付しようか迷っているという方は、ポータルサイトから気になる自治体を選んでみてください。

【ふるさと納税ポータルサイト】
ふるさとチョイス
さとふる
ふるぽ
Yahoo!ふるさと納税
総務省 ふるさと納税ポータルサイト

クラウドファンディングを利用する

FAAVO

FAAVO

「クラウドファンディング」とは、インターネット経由で人や組織、プロジェクトに必要な財源の提供や協力などを行うこと寄付のかたちです。主にクラウドファンディングのプラットフォームで、資金を集めたい人が事業企画・目標金額・募集期間を紹介し、その事業に賛同した人が出資を行います。

事業主にとっては資金力の低い小さな組織や出資者を見つけにくい企画であっても、インターネットを利用し、あらゆる人に出資を募ることができるのが魅力です。また、SNSを利用したシェアをきっかけに事業をはじめて知り、それをきっかけに全く関わりのなかった人からも出資してもらえるメリットもあります。

プロジェクトに参加するように出資できる

出資者にとっては、自治体単位ではなく組織やプロジェクト単位に出資ができるため、まるでプロジェクトを一緒にすすめているかのように、事業の進捗を見守ることができます。また、クラウドファンディングを使っていくらを目標に出資を募っているのか、寄付金で何をしたいのか、将来像など明確な事業計画を提示しているため、寄付金の使いみちをよりリアルに感じられます。

少額からの出資ができる

ふるさと納税も比較的少額で寄付ができますが、クラウドファンディングではプロジェクトによって少額な寄付から始められます。

リターンがもらえるかも?

クラウドファンディングで出資を募っているプロジェクトの中には、目標金額達成後にリターンとして事業に関わる商品やサービスを受け取れるものが多々あります。また、事業の中には被災した地域の復興資金を集めるクラウドファンディングなどもあり、その場合には被災地からのサンクスレターなど、感謝の気持ちがリターンとして帰ってくるものもあります。

リターン商品が目的というよりも、あくまで寄付なので、事業成功を応援するという意味合いが大きいです。

クラウドファンディングができるポータルサイト

クラウドファンディングを扱うポータルサイトの中には、国内だけでなく海外事業を扱うサイトもあります。国内の地域限定で応援する事業を探したいという場合は、国内の地域に特化したクラウドファンディングサービス「FAAVO」などが有名です。

【クラウドファンディングのポータルサイト】
READYFOR
マクアケ
FAAVO
GREENFUNFDING
シューティングスター

ふるさと投資を利用する

Yahoo!ふるさと投資

Yahoo!ふるさと投資

比較的新しい寄付制度「ふるさと投資」を利用したことがある方はまだ少ないかもしれません。ふるさと投資とは、個人が小口投資を通して地方創生に参加する仕組みです。地域資源の活用やブランド化など、地方創生や地域活性化をすすめる事業に対して、クラウドファンディングなどを利用して小口投資をするもので、内閣府地方創生推進室が「ふるさと投資連絡会」を設置している、国をあげた取り組みです。

事業主の信頼性が担保されている

先にご説明したクラウドファンディングと何が違うのかというと、地方公共団体や金融機関等との連携・調和を重視していること。つまり一般のクラウドファンディングに比べると、事業主の信頼性がある程度担保されていると言えます。また、地方公共団体などと連携が履かれているということは、より地域に密着した事業に限定限定した投資ができます。ふるさと投資の一口あたりの投資額は2~3万円ほど。出資金を得た地方事業者は、3~10年をめどに出資金を活用・運営します。

お礼として贈呈商品も受け取れるかも?

一般のクラウドファンディングやふるさと納税と同じく、ふるさと投資も投資することで商品やサービスを受けることができます。

分配金を受け取れるかも?

ふるさと納税や一般のクラウドファンディングと大きく異るのはこの点。クラウドファンディングは大きく「寄付型」「購入型」「投資型」にわけられ、一般的なクラウドファンディングは、シンプルに寄付金を行う「寄付型」とリターンとして商品やサービスを受け取れる「購入型」が比較的多い傾向にあります。ふるさと投資では出資した事業で利益が生まれれば、分配金を受け取れる「投資型」と贈呈商品を受け取れる「購入型」が一体化したパターンと言えます。

ふるさと投資の注意点

商品ももらえて分配金も手に入る可能性があるなら、ふるさと投資の方がいいのではと思うかもしれません。ただ、ふるさと投資は元本保証型投資ではないので、事業計画進捗や事業結果によっては元本割れのリスクがある点には注意が必要です。

そしてふるさと納税の投資版というイメージがありますが、ふるさと納税とは違い税金控除もありませんし、出資額以上の利益には源泉所得税も別途かかってきます。ふるさと納税とは全くの別物として考えたほうが良いでしょう。

ふるさと投資は、地方の公共団体や金融機関と連携した地方企業の活性化をサポートするための寄付制度です。がっつり投資で儲けよう…と考えている方には向いていません。

【ふるさと投資】
Yahoo!ふるさと投資

3つの寄付金制度をご紹介しましたが、いかがでしたか? 「出身地を離れてしまったけど、何か応援できることはないか」「地域活性化に興味がある」という方はぜひこれらの制度やサービスを使って、地域を盛り上げる活動を応援してみてください。

提供:ジモトのココロ

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