「地域の課題は自分たちで解決するけん!!」~5分動画 de 高校生サミットSDGs編 (2020/12/23 One.E withSBP(ワンエヒメ)管理者 田中弘樹)
はじめに
タイトルの言葉は、2019年にワンエヒメが開催した「高校生サミット」において、高校生が発表の中で発した言葉です。この言葉をなんの躊躇もなく、さらっと出せる彼らに、私は「ハッ」とさせられたことを思い出します。
ワンエヒメとは
近年、社会課題等の解決に何か携われたらと考える有志たちが平日夜や休日に集まり、自主的に勉強会を開催する取り組みが全国に広がっています。これらは、オフサイトミーティングと呼ばれ、ワンエヒメはまさにこの愛媛版と言えます。
高校生サミットとは
2019年5月、サイボウズ株式会社の松山オフィスに愛媛の高校16校(見学2校含む)が集合し、日頃の取り組みを発表してくれました。その内容はどれもこれも驚きと感動の連続でした。会場は、参加する高校生たちでかなり埋め尽くされ、本来聞いてもらうはずだった地元の人や企業関係者の入場人数を制限しなければならないほどでした。
そして、2020年度は全国の高校生の皆さんに動画を送ってもらうスタイルで、現在、絶賛開催中です(期限2021年2月末日まで)。テーマはSDGsです。この取り組みに賛同、PR協力していただける人や企業も絶賛募集中です(募集のYouTube動画はこちら)。
まちづくり体験塾について
ワンエヒメでは、2018年からまちづくり体験塾と題して、次のようなイベントを開催しています。高校生サミットはその一部でした。
- まちの現状や将来像を勉強
- 人口ビジョンや財務諸表などから、少子高齢化や公共施設の老朽化・更新問題などまちの現状把握や将来像について勉強します。
- ふせん紙仕訳ゲーム
- 数字が苦手な人でも、楽しく、ただふせん紙を貼り替えるだけで仕訳から財務諸表ができるまでをまるっと理解してしまおうというゲームです。自治体職員や議員研修などでも活用されています。
- バランスシート探検隊
- 簡単な財務諸表を片手に公共施設を巡ります。2018年度は動物園、2019年度は消防署を見学しました。ここで、ふせん仕訳ゲームの知識が役立ちます。
- まちづくりシミュレーションゲーム
- 参加者が架空のまちの建設部長や福祉部長になって、どんどん自由に使えるお金が減っていく中、どの公共サービスからあきらめるかを決断していくゲームです(SDGsや主権者教育のほか、災害への備え、自治体の財政ルール理解などの要素あり)。
- まちを元気に!高校生サミット
- 前述のとおりです。
おわりに
冒頭に「地域の課題は自分たちで解決するけん!!」という言葉に「ハッとさせられた」と書きましたが、その理由は、私自身、知らずしらずのうちに目の前の仕事に追われ、先入観や固定観念により近視眼的な考えがいつの間にか当たり前になっていたのではないかと思ったからです。
今後彼らのように、純粋に地域課題に取り組んでいけるのだろうか。私たち公務員も、そして地方議員も、まちをもっとより良く持続させていくという大きな目標は同じです。ワンエヒメは、これからもまちづくりをみんなで協働していけるよう取り組んでいきます。
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