【オムツと保育園4】持ち帰りに合理的理由はあるか、多摩市議会の予算委員会で質問へ (2018/3/2 多摩市議会議員 遠藤ちひろ)
オムツ持ち帰り問題について、地元多摩市と業者回収を決めた豊島区の2事例を見てきたが、現時点での判断としては「両親に赤ちゃんの使用済み紙オムツを持ち帰ってもらう合理的理由はない」と思う。…思いますよね? おりしも多摩市議会では予算審議を行う第一定例会の会期中(2月27日から3月29日)であるため、予算委員会の中で保育関連予算に結びつけてこの件を取り上げようと考えました。
しかし、ですね。仮にも議会質疑で取り上げるのに、今のところの私はオムツ問題について耳学問だけの状態。ウチはまだ子どももいないので、正直にいってオムツを触ったこともありません。使用済みオムツはどれくらい重くなるのか、月間いくらかかるのか。経験してみるべく紙オムツを購入してみることにしました。
オムツって結構高いのね
夕飯の買い物ついでに食品スーパーに足を運んだ。刺身や焼酎と同じカゴに紙オムツを入れるのは少々抵抗があったが、そんなこといってる場合ではない。どのオムツがいいのかわからなかったので、大は小を兼ねるであろうと思い大きいサイズの男の子用をゲット。14枚入りで1200円ほど。…1日5枚くらい使うとすると2~3日で1200円。1カ月で1万円!?…結構高いのね、紙オムツ。
数十枚入りのお徳用オムツもあったが、本当に子どもがいるわけではないのでこちらにした(ママさんたちにこの値段を漏らしたところ、「高っ! ネットで買いなさいよ」「遠藤さん、本当にわかってないのね」と罵られました。どうも半額以下で買えるらしいです)。
説明書きを読みながら、自宅リビングでオムツに水をドボドボ入れてみます。1日に赤ちゃんが使う疑似オムツ、5個を作りました。保護者は毎日これを持ち帰るわけですね。ビニール袋に入れて持ってみるとかさばるうえに重い。なんと1.2キロありました。これを持って買い物したり、ベビーカーを押して家路につくのか。なんて大変なんだ!
本物はきっと匂うだろうし、衛生的にもよくない。こんなこと、すぐに改善しなければ!質疑に先立ち自分のなすべきことに確信が持てました(いい年して単純でしょ)。さあ3月13日に予定されている予算委員会での紙オムツ回収質疑はどうなるのか。次回は最終回です。
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著者プロフィール多摩市議会議員 遠藤ちひろ(えんどう ちひろ) 1976年茨城県生まれ。早稲田大学在学中に人材開発ベンチャーを起業。同社代表取締役を務めたのち、2010年に多摩市長選挙に出馬。惜敗するも翌年多摩市議会議員選挙に歴代レコードでトップ当選する。現在2期目。著書に「市議会議員に転職しました。ビジネスマンが地方政治を変える(共著、小学館)」ほか、大学などで講演多数。
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