[用語解説]アメリカ中間選挙
米中間選挙2014-ねじれ解消と大統領選の行方 (2014/10/28 政治山)
大統領の任期4年の「中間」に行われる選挙
アメリカ合衆国では11月4日(火)に中間選挙が実施されます。同国議会選挙は2年に1回実施されることとなっており、任期6年の上院の3分の1と、任期2年の下院すべての議席について選挙を実施します。そのうち大統領選挙と同時に行われない選挙を中間選挙と呼んでいます。
近年では中間選挙において議会の多数政党が共和党・民主党の間で代わる傾向があり、次期大統領選挙の情勢を占う上で重要な選挙となっています。現職の大統領にとっては自分の所属する政党が多数政党でなくなってしまうと、予算案などについて厳しい交渉を余儀なくされるため、レイムダック化する可能性が高くなります。
下院で優勢な共和党が、上院でも多数派形成なるか
1994年の中間選挙では、民主党の40年にわたる議会支配が共和党による保守革命によって瓦解し、それ以降は共和党による議会支配が続いてきました。しかし、ジョージ・W・ブッシュ政権後期となった2006年の中間選挙において、再び民主党が多数派を形成しました。2014年現在では上院は民主党、下院は共和党が多数を占めている分裂状態が発生しています。
今回の中間選挙では共和党が上下両院で多数派を形成するか否か、という点が注目されており、なおかつ共和党内での保守派の影響力がどこまで拡大するのか、そして穏健派が保守派をどこまで抑え込めるのか、ということがテーマとなっています。
いずれにせよ民主党のオバマ政権の運営は厳しく、米国政治の影響は日本にも強く及ぶので、大いに注目したいところです。
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