来年4月開学のオンライン大学「ZEN大学」が奨学金制度を発表、申込受付を開始  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

来年4月開学のオンライン大学「ZEN大学」が奨学金制度を発表、申込受付を開始 （2024/11/25　政治山）

　日本財団とドワンゴが共同で設立した一般社団法人日本財団ドワンゴ学園準備会は、2025年4月に開学予定のZEN大学（学長予定者：若山正人氏）に関して、学生の学びを支援するための奨学金制度および奨励金制度について発表しました。

■ 日本財団の支援による奨学金制度

　ZEN大学では1年間の授業料が38万円と学びやすい金額に設定されています。さらに、経済的に困難を抱えている方や、大学での学びと並行して自身の活動に資金を使いたいと考えている方をサポートするべく、日本財団の支援により2種類の奨学金制度が用意されました。2024年11月12日より募集を開始しており、最大600人の意欲ある学生の経済面での支援を行うとのことです。

ZEN大学奨学金制度

（１）日本財団ZEN大学奨学金（授業料免除型）
　【目的】経済的・地理的な理由により進学を諦めることがないよう、より多くの人に機会を提供する
　【対象】生計維持者（学生の学費・生活費を負担する者）の収入合算が700万円未満で、ZEN大学で学び卒業する意思のある方
　【金額】授業料※（年間38万円）および入学検定料・入学金（合計6万6,000円）を全額免除
　　※授業料にテキスト・教材、授業料以外の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費は含みません。なおシステム利用料2万円、学籍管理料3万円は含まれます。
　【人数】最大500人　※年度ごとに募集・審査が行われます（毎年要応募）
（２）特待奨学生支援制度（返済不要）
　【目的】新しいネットの大学の仕組みを活用し、実社会での活躍が期待できるZEN大学の学生を支援する
　【対象】社会的な実績のある方、研究や活動での活躍が期待できる方
　【金額】年間原則50万円　※例外的に100万円を給付
　【人数】最大100人　※年度ごとに募集・審査が行われます（毎年要応募）

・奨学金詳細：https://zen.ac.jp/tuition

■ 他大生とも交流できる学びのコミュニティの創出

　また、ZEN大学では学生同士だけではなく、他大学の学生とも切磋琢磨できるコミュニティが用意されます。通信制大学であっても仲間とともに学び、刺激し合いながら、自らの世界を広げていくことが可能になります。

（１） 人文社会領域におけるAI活用を支援する「日本財団HUMAIプログラム」を創設

日本財団HUMAIプログラム

　東京大学松尾・岩澤研究室の協力のもと、第二松尾研が運営するAI活用奨励制度「日本財団HUMAIプログラム」が創設されます。人文社会領域を中心に様々な関心をもつAI初学者の大学生・大学院生を主な対象とし、学術研究活動において新しいAI技術を積極的に活用できるよう支援が行われます。具体的には日本財団からの支援に基づく「AI活用奨励金」およびAIを用いた「研究奨励金」を支給するほか、コミュニティ内での定期的なアウトプットを義務づけることで、ほかの学生と知見を共有しあい学術研究を深められるようにするとのこと。なお、対象となる学生の所属は問わず、ZEN大学の学生以外にも広く門戸が開かれます。参加者の募集は2025年4月に開始予定です。

（２） 慶應義塾大学や東京大学など、他大生とも共に学べる「ZEN大学すずかんゼミ」が開講

すずかんゼミ

　社会課題を新たな手法で解決し、これからの社会のリーダーとなる「ソーシャルイノベーター」を応援、輩出することを目指した「ZEN大学すずかんゼミ」が開講されます。
「すずかんゼミ」は、慶應義塾大学や東京大学などで教鞭を執ってきた鈴木寛教授が主宰する学びのコミュニティです。これまで30年にわたり約1,000人の若者が共に学び、現在は経済、政治、行政、研究、芸能、スポーツなど様々な分野で活躍しています。
ZEN大学すずかんゼミではAIを活用したプロジェクトの立案や遂行に必要な知識を学びながら、ゼミが用意するソーシャルイノベーティブなプロジェクトに参画し、仲間と協力してプロジェクトワークに取り組み、実践の中で身につけたことを活かしてゼミ生が独自のプロジェクトを立ち上げ、実施していくことも可能です。また、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス（SFC）や東京大学など他大学のすずかんゼミの学生たちとも交流・協働し、仲間や先輩たちからアドバイスを受けながら共に学ぶことができます。

・ZEN大学すずかんゼミ詳細：https://zen.ac.jp/suzukan

■ 全279科目の授業内容が分かるシラバスを公開、入学生募集も開始

　ZEN大学は知能情報社会学部の1学部制を採用し、6分野、279科目の中から興味に応じて幅広く学べます。オンライン上で公開されたシラバスは、具体的な講義内容等がまとめられているのに加え、履修パターンの例示など自分に合った授業が探しやすいようになっています。

・シラバス詳細：https://www.syllabus.zen.ac.jp/

　また、2025年4月入学の学生の募集も11月12日より開始されました。初月出願キャンペーンとして、2024年12月13日（金）までにWeb出願を完了し、2025年2月12日（水）までに入学手続きが完了した方には、希望する学籍番号の申し込みができるようにするほか、ZEN大学特製Tシャツが希望する出願者全員にプレゼントされる予定です。
募集要項、およびWeb出願に関する詳細についてはZEN大学ホームページをご覧ください。また、授業内容や出願手続きについては、オンラインでも参加できる説明会や個別相談会も実施されています。

・募集要項・Web出願に関する詳細：https://zen.ac.jp/admission
・説明会・個別相談会に関する詳細：https://zen.ac.jp/information_seminar

■ 日本財団からのコメント

　今回の発表を受けて、日本財団経営企画広報部ソーシャルイノベーション推進チームの溝谷美音氏は以下のように述べています。
　「日本財団はこれまでに、様々な年代の子どもたちをサポートする活動に従事し、教育が直面する多種多様な課題に取り組んできました。このたび設立したZEN大学は、地理的・経済的な理由で大学進学への一歩が踏み出せない若者たちへ、革新的な手法によって学びの機会を平等に提供する新たな挑戦です。オンライン教育の利便性を最大限に活用しながら、実社会と直接つながるリアルな体験も重視することで、多様なバックグラウンドを持つ方々が各々のペースで専門知識を深め、変化の激しい社会を生き抜く力を培うことができる、そんな新しい学びのプラットフォームの構築を目指します。学問を追い求めるすべての人々に、未来への道を照らす灯を届けるために、私たちはこれからも教育格差の解消に向けて、高等教育をはじめとする若者の支援活動に全力を尽くしてまいります」

■ ZEN大学の概要

【大学名】ZEN大学
【設置】学校法人日本財団ドワンゴ学園
【学長】若山 正人（就任予定）
【開学】2025年4月
【定員】入学定員3,500人
【授業料】38万円　※1年間あたりの金額

■ ZEN大学について

　ZEN大学は、最先端のIT技術を活用し、すべての人に大学進学の機会を提供します。ZEN大学唯一の学部である「知能情報社会学部」では、特定の学問領域に偏らない学びを修めることで、激変するAI時代に対応して活躍するために必要なリテラシーを身につけることができます。さらに詳しい情報は、ZEN大学のウェブサイトおよびパンフレットをご覧ください。

・ZEN大学に関する詳細：https://zen.ac.jp/
・最新パンフレット請求：https://zen.ac.jp/form

■ ドワンゴについて

　ネットの向こうの、リアルを動かす。人間らしさと、つながるデジタルを。
ドワンゴは1997年の創立以来、デジタルテクノロジーによる新たな価値とコミュニケーションの創出に取り組んできました。2016年にはネットの高校「N高等学校」をKADOKAWAと共に設立。生徒数は3万人を超え（2024年8月時点）、ネットとリアルで学びの場を展開しています。

・株式会社ドワンゴ：https://dwango.co.jp/

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