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「THE TOKYO TOILET」プロジェクト-2024年度から維持管理は渋谷区へ

 「THE TOKYO TOILET」プロジェクトで整備した公共トイレの、日本財団から渋谷区への譲渡式が6月23日(金)に渋谷区役所で開催されました。

 本プロジェクトは、多様性を受け入れる社会の実現を目的に、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できる公共トイレを渋谷区内17カ所に設置したものです。

 趣旨に賛同する16人のクリエイターが参画し、デザイン・クリエイティブの力で、新しい社会のあり方を提案してきました。2018年から始まった本プロジェクトは、2023年度末をもって、日本財団から渋谷区へトイレの維持管理が引き継がれます。

恵比寿に設置されたトイレ(撮影:永禮賢、提供:日本財団)

恵比寿に設置されたトイレ(撮影:永禮賢、提供:日本財団)

 当日は、日本財団常務理事の笹川順平氏、長谷部健渋谷区長ほかプロジェクト発案者であり資金提供した柳井康治氏も登壇、本プロジェクトの目的及び公共トイレの維持管理を推進するにあたっての課題などを述べました。

 今回の発表を受けて、日本財団経営企画広報部 ソーシャルイノベーション推進チーム 准チームリーダーの山田哲子氏は、以下のように述べています。

 「日本財団はこれまで多岐にわたる社会課題に取り組んでいる中、あらゆる人が等しく豊かに暮らせる未来を体現できる場として、公共トイレに着目した。トイレは最も日常的な行為でありながら、公共トイレは『汚い、臭い、怖い、暗い』という、ネガティブなイメージが先行していることに加え、障害や子連れなどの事情もあり、利用者が限られている実態があった。

そこで、THE TOKYO TOILETの意義に賛同して下さった16人の建築家やデザイナーにデザインを担当いただき、今までの公共トイレのイメージを刷新して、訪れた人々が安心で快適に利用できる公共トイレを渋谷区に17ヵ所設置した。

2018年から始まった本プロジェクトは、2023年度末をもって、日本財団から渋谷区へトイレの維持管理を引き継ぐが、本プロジェクトで培ってきた知見と経験を活かし、今後もみんなで支え合うインクルーシブな社会を作っていきたい」

左から長谷部健渋谷区長、笹川順平日本財団常務理事

左から長谷部健渋谷区長、笹川順平日本財団常務理事

THE TOKYO TOILET とは

トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴。しかし、多くの公共トイレが暗い、汚い、臭い、怖いといった理由で利用者が限られている状態にあります。

本プロジェクトでは、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に利用できる公共トイレを渋谷区内17カ所に設置。建築家の安藤忠雄氏、隈研吾氏、伊東豊雄氏、 クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏などに参画いただき、優れたデザイン・クリエイティブの力で、インクルーシブな社会のあり方を広く提案・発信しています。加えて、訪れた人々に気持ちよく利用していただけるよう、従来に比べ清掃をはじめとしたトイレの維持管理を強化します。

これにより、利用者自身が次に使う人のためを思う「おもてなし」の心の醸成も目指していきます。
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/thetokyotoilet

日本財団について

痛みも、希望も、未来も、共に。 日本財団は 1962 年、日本最大規模の財団として創立以来、 人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など、 幅広い分野の活動をボートレースの売上金からの交付金を財源として推進しています。
 https://www.nippon-foundation.or.jp/

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