[西川町]公園の命名権をNFT化してオークションで販売 (2024/4/24 株式会社ぎょうせい)
山形県西川町(4800人)は、町内の水沢名水公園の命名権をNFT化してオークションで販売した。東武トップツアーズ㈱及びメディアエクイティ㈱と連携して行ったもので、公園の命名権をNFTとして販売するのは全国自治体初の取組みとなる。
オークションは2023年9月1日から10日まで、メディアエクイティ社が運営する国内最大級のNFTマーケットプレイスのHEXA(ヘキサ)で実施。入札者15人、47件の入札があり、東京都在住の百瀬義貴さんが130万円で落札した。落札者には水沢名水公園の命名権が付与され、百瀬さんは「幸福」「満ち足りている」「恵まれている」の花言葉を持つフェリシアを公園名にして「フェリシア公園」と命名した。
百瀬さんには、西川町の地方創生に協力したことに対して菅野大志町長から感謝状が贈呈された。2024年度には命名された新公園名の看板を設置し、パンフレットなどへも新公園名を記載する。フェリシア公園は国道112号沿いの「道の駅にしかわ」に隣接し、イベントなども行われている西川町の代表的な公園の一つ。町は新たな名所として多くの人が足を運ぶことを期待している。
NFTとはブロックチェーン上で構築できる偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのことで、命名権NFTによって多くの個人・法人が西川町のオークションに参加して話題を呼んだ。町は今後もNFTを活用した取組みを進め、関係人口の創出と地域活性化を目指したいとしている。
(月刊「ガバナンス」2024年1月号・DATA BANK 2024)
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