[千葉県]「飲酒運転の根絶を実現するための条例」を制定 (2022/4/23 株式会社ぎょうせい)
千葉県(632万2900人)は、「飲酒運転の根絶を実現するための条例」を制定した。21年6月に八街市内で下校途中の児童の列に飲酒運転のトラックが衝突し、5人の児童が死傷する交通事故が発生したことを受け、県・県民・事業者などが一体となって飲酒運転の根絶に取り組むことをめざして制定したもの。
条例は、飲酒運転の根絶に取り組む決意を表明した前文と全18条で構成。飲酒運転根絶のための施策を総合的に推進し、飲酒運転のない地域社会の実現を目的としている。
その実現に向け、知事・県議会議員・県の特別職と職員など公職にある者が率先して飲酒運転根絶に取り組むことを明記するとともに、県、県民、事業者、飲酒店営業者、酒類小売業者、タクシー事業者及び運転代行業者、駐車場所有者等、イベント等主催者の責務等を規定。その上で、県民が飲酒運転者を発見したときや飲食店営業者等が客等の飲酒運転を確認したときなどは警察官に通報するよう努めることなどを定めている。
また、教育及び知識の普及、再発防止措置、情報提供、千葉県飲酒運転根絶連絡協議会の設置、表彰について規定しており、22年1月1日から施行した。
(月刊「ガバナンス」2022年3月号・DATA BANK2022)
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