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[茨城県]県立高校改革で全国初のIT専科高校を開設へ (2020/12/9 株式会社ぎょうせい

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※写真はイメージです

 茨城県(293万6200人)は、県立高校改革の一環として、大学・研究機関と連携したサイエンス専科高校及び全国初のIT専科高校を開設する。8月に策定した「県立高等学校改革プラン実施プランI期(第2部)」に基づき実施するもので、AI・IoTなど科学技術の進展やIT人財の不足などの社会の変化や地域のニーズに対応し、県立高校の魅力を高めるのがねらい。

 サイエンス専科高校は、機械科・ロボット工学科・電気電子科・建築技術科各1学級のつくば工科高等学校を、科学技術科6学級(ロボット・機械、電子・情報、建築デザイン、化学・生物の領域を選択)に改編して開設。AI分野に繋がるカリキュラムや実験・研究を中心としたゼミによる課題研究などで、研究者や高度技術者、起業家を目指す人財を育成する。

 IT専科高校は、普通科3学級の友部高等学校を、公立高校初のIT科2学級に改編して開設する。学習と起業の両立など多様な学び方を実現するため、定時制の仕組みを活用した昼間2部制(午前の部・午後の部)を導入。システム開発やWEBデザインにつながる多様な専門科目を設置し、次世代を担うIT人財を育成する。また、探究的なプロジェクト学習で自己のコンセプトを創出する思考力とプレゼンテーション能力を高め、高校生発ベンチャーの創出を目指していく。

 両校とも、県内大学、国や県の研究機関、先端企業などとのより広く、深い連携を図っていく。校名変更も検討し、23年度開校を予定。

 また、日本語を母語としない生徒の増加に対応するため、柔軟な学習支援で外国人生徒へのサポートを強化する県内初の学校として、石下紫峰高等学校と結城第一高等学校において、総合的な外国人生徒支援体制を22年度から構築する。

(月刊「ガバナンス」2020年11月号・DATA BANK2020)

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