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マニフェスト大賞

【8月31日締切】マニフェスト大賞への応募を通じて「刺激し合える」関係づくりを (2020/8/27 早稲田大学マニフェスト研究所ローカル・マネージャー 山内健輔)

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はじめに

 はじめまして。早稲田大学マニフェスト研究所ローカル・マネージャーで、マニフェスト大賞事務局を担当している、山内健輔です。私はこれまで、市民部門でマニフェスト大賞を2度受賞し、現在は事務局を担当していることもあり、受賞者・事務局それぞれの立場からマニフェスト大賞の醍醐味をご紹介し、その魅力を皆様にお伝えしたいと思います。

 さて、15回目のメモリアル大会を迎える今年のマニフェスト大賞は、7月1日に応募を開始し、8月31日までが応募期間です。たくさんの方に知ってもらい、それぞれの地域での素晴らしい取り組みをお寄せいただきたいと思います。本稿がその一助となればとても嬉しく思います。

評価される場があるということ

 私がマニフェスト大賞を受賞したのは、1度目がNPO法人としての取り組み(I-CAS『高校生のための政治家体験プログラム』)、2度目が任意団体としての取り組み(議会会議録を可視化する『議会マイニング』)でした。

受賞式の様子

受賞式の様子

 どちらも、日々悩んでいたことがあります。はたして、「社会から求められているのか!?」「課題の解決になっているのか!?」「誰かの役に立っているか!?」と自問自答することがたくさんありました。おそらく、全国各地で妙々たる活動をされている読者の方も、同じような悩みを感じたことが少なからずあるのではないでしょうか。自分たちの活動を外から評価してもらう機会は、日々のモチベーションのためにも、とても重要なことだと気づきました。

 マニフェスト大賞を受賞すると、審査委員から「講評」をもらいます。取り組みのどういったところが評価されたのか、客観的な視点で活動を振り返り、顧みることができるのです。また、講評のなかで「これから期待すること」もあわせて寄せていただいたので、受賞後のモチベーションにも大きく寄与したものです。

刺激し合って競争を拡げる

 ところで、マニフェスト大賞には、毎年全国各地から取り組みが集まります。議員も首長も、行政職員も、高校生も、普段知る機会の少ない取り組みを伺い、のちにSNSで繋がり、といったように新たな繋がりがどんどん生まれ広がっていきます。

 授賞式前日には、「プレゼン研修大会」というイベントが開催されます(※今年の開催手法はコロナウイルスの影響を見て変更の可能性があります)。受賞者が取り組みをプレゼンテーションし、お互いに共有し合う場で、これがとても勉強になります。強い思いをもって取り組んできたのですから、限られた持ち時間でプレゼンテーションするときの熱の入りようは想像に難くありません。熱気につつまれた観客はみな前のめりになりながら、受賞者の取り組みを学び合います。

 もっと嬉しいのは、このプレゼン研修大会で私たちの取り組みに関心をもってくれて、新しい繋がりが生まれた例がたくさんあったことです。自分たちの取り組みが誰かの刺激となったのです。「私があなたから刺激を受ける」のと同時に、「私もあなたを刺激できる」。この「刺激し合える」関係を築けることこそ、マニフェスト大賞の醍醐味だと思うのです。

 刺激し合って、善い取り組みをどんどんマネし合って、そして、それが競い合うように多方面に拡がり、結果として社会全体がよくなっていく、これがマニフェスト大賞の企図するところです。審査委員長の北川正恭早稲田大学マニフェスト研究所顧問は、これを「善い政治の競争=“善政競争”」と呼びます。この善政競争の輪に、ぜひ加わってください。マニフェスト大賞の応募から善政競争の第一歩を踏み出してみませんか?

プレゼン研修大会の様子

プレゼン研修大会の様子

あらゆる主体による、あらゆる取り組みが対象

 さて、これまで受賞者としての経験を踏まえ、マニフェスト大賞の醍醐味と魅力を述べてきました。最後に、事務局の立場からお伝えしたいことを述べます。

 7月の応募開始以降、応募を検討している市民の方から、「私たちの取り組みは、対象になるの?」という相談を受けます。「どんな取り組みでも応募の対象です」と答えますが、私なりにこの質問に細かく答えようとすると、次のようになります。「社会の様々な課題に対して、自分たちの問題意識に基づき、周囲を巻き込みながら、解決のために起こしているアクション」が対象となると考えるのです。私たちの身の回り、暮らしの中を見渡すと、そこには様々な課題があり、その解決のためのアクションが多数あります。その全てが対象になりますので、お気軽にご応募くださればと思います。

 今年は、新型コロナウイルス感染症対策に関わる取り組みも対象として注目されると思います。未曾有のウイルスと日々戦いながら、新しい日常をみんなで模索している中で、いま世の中では斬新な取り組み、動きがどんどん出てきています。また、コロナ禍で社会の脆弱だった部分も露呈し、新たな課題も顕在化しています。コロナショックで打撃を受けている業界は多様なアイディアで乗り越えようとしています。まさに、こうしたコロナ禍における各地の取り組みも、マニフェスト大賞の応募対象として、注目されるところです。

山内健輔さん

山内健輔さん

 マニフェスト大賞のウェブサイトでは、第1回目から前回第14回目までの受賞者の取り組みを掲載していますので、ぜひご覧いただき参考にしてください。

 応募期間は8月31日までと残りわずかとなりましたが、一人でも多くの方にマニフェスト大賞を知ってもらい、応募を検討していただければ幸いです。ともに「善政競争」を盛り上げていきましょう!

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