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ソーシャルイノベーションフォーラム閉幕―最優秀賞は海士町の高校を再生した岩本悠氏 (2016/10/5 日本財団)

特別ソーシャルイノベーター3組選出
3日間で延べ約2200人が入場

東京・港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで開かれていた「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016」は9月30日、特別ソーシャルイノベーターの最優秀賞に岩本悠・学校魅力化プラットホーム共同代表(37)、優秀賞に河内崇典Collective for Children共同代表(39)・高亜希・同代表(36)と、林篤志Next Commons Lab代表(30)を選出し、3日間の幕を閉じました。3日間の入場者は延べ約2,200人にのぼりました。

特別ソーシャルイノベーターの最優秀賞に選ばれた岩本さん

特別ソーシャルイノベーターの最優秀賞に選ばれた岩本さん(左から4人目)

最終日は午後1時からメインホールで、3部構成のシンポジウムが開かれました。第1部では、ソーシャルイノベーター10組11人が登壇し、「ソーシャルイノベーターからのメッセージ」と題して、それぞれのプログラムを約5分間でプレゼンテーションしました。その後、コーディネーターを務める伊東敏江NHKアナウンサーとジャーナリストの津田大介さんとトークし、津田さんの質問に答えていました。

プレゼンテーションを行うソーシャルイノベーターの面々

プレゼンテーションを行うソーシャルイノベーターの面々

この後、第2部では、「日本をソーシャルイノベーションする」というタイトルで、パネルディスカッションが行われました。パネリストは、大室悦賀・京都産業大学教授、妹尾正仁ヤフー株式会社社会貢献推進室長、仁禮彩香・株式会社グローパス創設者、ジェームズ・シムズ元特派員協会会長、菅野稔人・津田塾大学教授の5人。それにイノベーター10組11人らが加わり、社会課題をまとめたVTRを見ながら課題にどう対応すべきか、問題点は何か、などについて意見を交換しました。

パネルディスカッションで意見を述べ合うパネリストら

パネルディスカッションで意見を述べ合うパネリストら

第3部では、特別ソーシャルイノベーターの選出が行われ、小宮山宏・選考委員長(元東京大学総長)らから最優秀賞1点と優秀賞2点が発表されました。最優秀賞には、教育魅力化による地方創生プロジェクトを提案した岩本悠さんが選ばれました。小宮山委員長は受賞理由について「島根県海士町の高校が廃校になるというピンチを、数年で県内で一番人気のある高校にした。これを基に県内の地域創生の組織を作ったことに大いに期待したい。これを地方創生の一歩にして欲しい」と述べました。このプロジェクトはフォーラム入場者の応援投票で1位を占め、選考委員会でもトップだったということです。

受賞の喜びを語る岩本さん、河内・高さん、林さん

受賞の喜びを語る最優秀賞の岩本さん(上段)、優秀賞を受賞した河内、高さん(中段)、優秀賞を受賞した林さん(下段)

受賞した岩本さんは「チームのメンバーや家族にも迷惑をかけながらやってきたので、本当に感謝しかありません。日本の未来のために賞をもらったので、皆さんと一緒にやりましょう」と話していました。

優秀賞を受賞したのは、子どもの貧困サポートパッケージづくりを提案した河内崇典さん、高亜希さんと、「ポスト資本主義社会をつくる」というビジョンを提案した林篤志さんの2組。河内・高さんの受賞理由は「関西の色々な人たちが同じテーマに取り組んでいこうというもので、新しいモデルになる」とされています。受賞後、河内さんは「これから関西で気を引き締めて活動をやっていきたい」と話していました。

また、林さんの受賞理由は「ポスト資本主義となる新しい社会のビジョンを持つ人たちでコミュニティを作ろうという壮大な計画である」としています。受賞した林さんは「資本主義とは違う世界を見てみたいと思っているので、それを実現できるシステムができたら本望です」と語っていました。

最後に小宮山選考委員長が講評を行いました。委員長は「イノベーターの公募に225件もの応募をいただいたので、日本は変われると思います。今の日本は文明が成功したため、食べるために働く必要はなくなってきている。しかし、制度は変わりにくいので、格差の問題が大きくなっています。このフォーラムを今後も続けていただければ、日本は明るくなると思います」と期待を語っていました。

講評を行う小宮山選考委員長

講評を行う小宮山選考委員長

特別ソーシャルイノベーターは、ソーシャルイノベーターの中でも、特にインパクトがあるプロジェクトに取り組んでいる方々が選出されました。日本財団は選考された3組に、年間1億円を上限に3年間にわたって支援を行う方針です。

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