[長野・須坂市]今だからこそ台風への備えを確認しよう! (2020/2/5 マイ広報紙)
この記事は「広報須坂 令和2年2月号『《特集》台風19号についてお聞きしました~新旧北相之島町区長にインタビュー(1)』『《特集》台風19号についてお聞きしました~新旧北相之島町区長にインタビュー(2)』」を紹介し、コメントしたものです。
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2019年は台風15号や19号をはじめ数多くの台風が日本各地に甚大な被害をもたらしました。気象庁ホームページには、昨年発生した台風の数は29個で、7月から10月までに5つの台風が日本に上陸したとあります。また、11月の台風発生数が過去最多と並んだとあります。昨今、台風や大雨に関連する情報は私たちが最も注意を払わなければならない情報のひとつです。
今回は、昨年の台風19号に関連する記事を掲載する長野県須坂市「広報須坂」令和2年2月号の“《特集》台風19号についてお聞きしました~新旧北相之島町区長にインタビュー(1)(2)”を取りあげます。この記事は、昨年の台風19号で床上浸水を経験した2名の方へのインタビューです。被災したお二人は、地域の区長という立場から台風への備えについてさまざまな課題を指摘しています。
・長く住んでいると、以前の経験をもとに行動してしまうこと
・車いすの方や避難が難しい人をいかに避難させるかを事前に考えておくこと
・垂直避難可能な場所を事前に把握しておくこと
・広報には具体性が必須であること
などです。これらは私が個人的に気になった点を並べたものですが、この記事にはこれ以外にも多くの課題や教訓が掲載されています。被災者の方による実体験を踏まえたリアルなインタビュー記事です。今年も台風がどこに上陸するかわかりません。ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。
今回のインタビュー記事のなかで、「転出した世帯が多い」、「被災を受けた住宅が解体され更地が増えた」「災害前とは町の景色が変わってしまった」といった言葉がありました。ひとつの台風が大勢の方の生活を変えてしまいました。その怖さが伝わってきました。国や自治体の治水政策の大切さとともに、日常生活のなかでの備えの大切さをあらためて考えさせられました。
☆長野県須坂市の観光情報
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- [筆者](一社)自治体広報広聴研究所代表、公共コミュニケーション学会理事、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報須坂 令和2年2月号
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