[千葉・大多喜町]議会傍聴者へのアンケート (2019/8/2 マイ広報紙)
この記事は「広報おおたき 2019年8月号(NO.611)『おおたき議会だより(1)~(6)』」を紹介し、コメントしたものです。
議会は傍聴が可能です。
市町村の議会であれば、そこで議論される事柄は住民にとって身近な話題であることが多いのですが、そうかと言って、多くの人が関心を持って傍聴に訪れるということは稀でしょう。最近は、インターネットを利用した中継を実施する議会もあるので、議場に足を運ぶ機会はどんどん減ってしまっているのかもしれません。
そんな中で、興味深い記事を見つけました。それは、千葉県大多喜町の「おおたき議会だより」の記事です。
その記事というのが傍聴者に対して行ったアンケート結果をまとめたものです。
実際に議場に足を運んで、実際に議事を傍聴した人に対して、その率直な感想を聞く。傍聴は基本的には自由に行えるため、ともすると、何人の傍聴があったのかくらいの情報しか把握されていないということもあるのですが、こうして感想を把握するというのは大切なことです。
特に興味深かったのが回答者からの個別の意見の紹介です。
議員の質問、町長の答弁、いずれにもそれぞれ意見が寄せられています。手厳しい意見もありますが、そういう率直な意見は議員の質問や首長の答弁の改善に資することになると思います。
その他にも、はじめて傍聴に訪れたという人が半数を超えているなど、今後の議会としての取り組みに何らかのヒントを与えるような結果も見られるところです。
議会の活動を充実させるために、アンケートを実施し、その結果を公表する。そういう議会としての積極的な姿勢も、この記事の注目ポイントかもしれません。
- [筆者]東京工業大学環境・社会理工学院研究員/本田正美
- [参考]広報おおたき 2019年8月号(NO.611)
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