[岡山・津山市]大雨の季節。地域の異変を伝えることは命を守ること! (2017/5/23 金井茂樹)
この記事は「広報津山 平成29年6月号『いざというとき「 命を守る避難行動 」を!~6月は土砂災害防止月間~』」を紹介し、コメントしたものです。
先日、沖縄・奄美地方の梅雨入りが発表されました。平年よりやや遅れての梅雨入りです。これから6月半ばにかけて、九州から東北地方まで順次梅雨入りしていくものと思われます。6月は『土砂災害防止月間』『防災対策強調月間』ですので、自治体広報紙にも災害への注意喚起の記事が多くみられます。
今回は、災害に関連した記事のなかから岡山県津山市の「広報津山」平成29年6月号の「いざというとき“命を守る避難行動”を!~6月は土砂災害防止月間~」を取りあげます。この記事では、避難に関する情報やその入手方法、命を守るために取るべき行動がまとめられています。とくに、以下の屋外への避難が危険と判断する基準はぜひ覚えておきたいと思います。
- 夜間や急激な降雨で、避難路上の危険箇所が分かりにくい
- 路上が膝上まで冠水している
- 路上での浸水の深さは20cm程度だが、水が流れる速度が速い
- 路上での浸水の深さは10cm程度だが、用水路などの位置が分かりにくい
このような場合は、屋外への避難は危険だそうです。避難すべきか、家にとどまるか。その判断基準を事前に知っておくことは、自分や家族の安全にとってとても大切なことです。
大雨・洪水・暴風などの「警報」が発令されると、自治体には災害対策本部が設置されます。対策本部では可能なかぎり情報収集につとめていますが、それには限界があります。刻々と変化する状況のなかでは、私たちが提供する災害の兆候などが貴重な情報になります。これは対策本部の適切な対応にもつながります。いざというとき、情報収集とともに情報提供も意識したいと思います。
なお、昨年の台風10号による水害を踏まえ、高齢者等が避難を開始する段階であるということを明確にするために、それまでの『避難準備情報』が『避難準備・高齢者等避難開始』へと名称変更されました。また、今年1月に避難勧告等に関するガイドラインが改定されました。詳しくは内閣府ホームページに掲載されています。
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- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報津山 平成29年6月号