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[東京・青梅市]「お気軽にご参加ください 市民と市長との懇談会」 (2016/10/3 金井茂樹)

この記事は「広報おうめ 平成28年10月1日号『お気軽にご参加ください 市民と市長との懇談会』」を紹介し、コメントしたものです。

◇        ◇

自治体にとって、情報を集める「広聴」は、情報を発信する「広報」とともに非常に重要な活動です。この活動は、戦後GHQによる民主化政策のひとつとして導入されたPR(Public Relations)からはじまったもので、その目的は自治体と市民のコミュニケーションによる信頼関係の構築にあります。また、この活動は“市民参加”や“市民協働”につながる活動でもあり、昨今の自治体は市民から意見・要望を聴く努力を続けています。

今回は、この広聴に関連した記事のなかから、東京都青梅市「広報おうめ」平成28年10月1日号の「お気軽にご参加ください 市民と市長との懇談会」を取りあげます。この記事は、「第6次青梅市総合長期計画の改訂」および「青梅市公共施設再編計画」についての説明とともに、地域課題について地域の方と意見交換をするというものです。「長期計画の改訂」、「再編計画」といった少々難しい言葉で書かれていますが、この懇談会は政策の根拠や優先順位など、これからの政策の背景を知りえる絶好の機会です。とくに地域コミュニティの拠点でもある公共施設の再編計画は、これからのコミュニティ活動にとっても、とても重要な課題です。懇談会は、市内7か所で開催、誰でも参加可能、開始時刻が午後7時、全会場に託児室を準備、市長、副市長、教育長の出席など、記事を読む限り、青梅市がこの懇談会をとても大切にしていることがうかがえます。

行政主催の懇談会やタウンミーティングに参加して、意見を述べるということはなかなかハードルが高いものです。また、そのような場で個人的な意見を発言することには、ためらいもあるかと思います。しかしながら、どのような意見であったとしても、市民の声にしっかり耳を傾け、そこからどのように政策的展開に結びつけるかが行政広聴の本質です。私たちが、積極的に対話の機会を活用して意見や要望を伝えることが、より良い地域社会の実現に結び付いていくものだと思います。

  • [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
  • [参考]広報おうめ 平成28年10月1日号

提供:マイ広報紙

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