[神戸市]普段の暮らしで食の備えを (2015/9/17 佐藤忠文)
ここ暫く台風などに伴う記録的な豪雨の影響で、各地で甚大な被害で出ています。常総市での鬼怒川の堤防決壊は、衝撃的で、被害の深刻さ、被災された方の心中は察するに余りあります。
私が暮らす熊本県では、先日台風15号が来襲、各地で被害がありました。夜中に暴風域に入り、朝方大きな暴風と雨音で目がさめると停電になり、水道も使えません。風雨が落ち着いて出勤すると、倒木で途中の幹線道路が通行規制、各地で同様の混乱が見られました。
この時、大きく反省したことがあります。熊本県では、時々に大きな台風被害が起きており、備えの必要性は理解しているつもりでした。しかし、実際には水や食料の備蓄は不十分、ラジオを聞こうにも故障中、お風呂に水を貯めるといった準備もしないまま、ただ寝ていたのでした。
さて、紹介するこちらの記事では、神戸市のアンケートとして、「非常時の食糧・飲料水の備えが3日分未満、または全く備えていない人が約6割」だったとした上で、自分にあった備えを行う為の方法とポイントが紹介されています。この特集は、9月1日の防災の日、防災週間を念頭にしたものだと思われます。インターネットのおかげで情報は集めやすくなりました。しかし、防災のように定期的な見直しが必要なものは、一定の時期に、啓発的な情報提供があると助かります。また、地域ごとに災害の形は違うもの。それぞれの地域特性に応じた防災情報が提供されるのも広報紙ならではでしょう。広報紙をオープンデータ化しながら、このような情報の二次利用を促進できれば良いですね(この記事を書いている最中、阿蘇山が噴火したようです。災害への備えは常に)。
- [筆者]熊本県立大学 特任講師(教学IR室/COC推進室)、まちづくりグループ「菊池養生詩塾」事務局長、九州大学芸術工学府博士後期課程 佐藤忠文
- [参考]広報紙KOBE 2015年(平成27年)9月号