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増える中高年・シニア婚活。男性が気を付けるべき3つのポイントを解説! (2018/7/9 JIJICO

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中高年・シニア層の婚活が活発になっている

シニア婚活が今、活発です。ところで、シニア婚活とは何歳以上の人達を差すのでしょか?「シニア」の定義は色々ありますが、一般的には、世界保健機関(WHO)の定めた「65歳以上」とされています。

婚活市場では、50歳以上を「中高年」、65歳以上を「シニア」という括りにしているところが多いようです。実は、この「50歳」という年齢が重要なターニングポイントです。「生涯未婚率」とは、50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合を示す数値です(知恵蔵miniより)。

シニアカップル

生涯未婚率は、2015年の国勢調査の結果、男性で23.37%、女性で14.06%にのぼったことがわかりました。この調査では、男性のおよそ4人に1人、女性のおよそ7人に1人が生涯未婚であることがわかったということです。

2015未婚率推移掲載データ

【参考データ】:
厚生労働省 人口動態統計
結婚生活に入ったときの年齢別にみた年次別婚姻件数/結婚生活に入ったときの年齢別にみた夫妻の初婚-再婚別件数及び百分率
平成29年版 少子化社会対策白書 – 内閣府

50歳を機に人生のパートナーを見直す人が増えている?
しかし、一方、50歳以上の婚姻件数自体は2000年前後を境に急増しています。同時に、50歳以上の離婚件数も1990年後半~2000年前後に急増しました。これは、50歳を境に、人生を共にするパートナーの見直しをしている人が増えているということなのかもしれません。

50歳からのシニア婚活で男性が気を付けるべき3つのポイント

では、実際に50歳からのシニア婚での男性が注意すべき3つのポイントについて考えてみます。

金銭感覚の違い(ケチはNG)
まず一つ目は、「金銭感覚の違い」です。50歳から婚活する女性は、仕事を持つシングルマザーで子育てを終えた、あるいは男性と肩を並べて仕事にがんばってきた女性です。そんな彼女たちがまず口を揃えていうのは、「ケチな男性はNG」ということです。彼女たちも決して、贅沢な暮らしを望んでいる訳ではないのです。要は、ケチと倹約は違うという感覚の差を感じてほしい。

最初に出会った帰り際に「ホテルのコーヒーは、一杯1500円もして高いですね。次回は、美味しいラーメンごちそうしますよ!」

どうでしょうか?何気ない会話の中に「高い」という言葉を入れてしまうと「この人は1500円が高いと感じるケチな人」になってしまうのです。冷静に考えれば確かに高いのですが、初対面であることを忘れていけない瞬間です。

女性は、自分のためにお金を使ってくれる人を探す生き物です。1500円が高いと感じる人に先をみることができないのです。金額の高い・安いという話は、要注意です。また、初回デートに「〇〇食べ放題」というお店を選ぶのはいただけません。これで即刻、交際終了となった例は後を絶ちません。また、「次回はラーメン」というのも、人によっては大きく評価を下げてしまう一因になるでしょう。若ければそういうのも良いけれど、落ち着いてゆっくり食事できるところがいい…と思っている女性も多いと言えます。

距離感の違い(パーソナルスペースは相性を図る物差し)
二つ目は、「距離感の違い」です。ここが違うふたりは交際をしていても、うまくいきません。歯車が合わず先に進めない感じと似ています。

結婚を考えるきっかけは、孤独感・寂しさを二人でいることで埋めたいと思う気持ちが大きいと言われます。そして人は、それぞれにパーソナルスペースを持ちつつ孤独を埋めたくなります。心理学者のエドワード・ホール(1966)は、密接距離(45cm以下)が、夫婦関係・恋人同士や親子間でみられる距離感であるといいます。

ただ、この45cm以下のどの幅が微妙です。45㎝で心地良い人が20㎝まで近づいたときには、窮屈を感じ、15cm心地良い人にとって30cmの距離は、寂しさを感じるといった具合です。ただ、全く同じ感覚の人はいないですが、近い人が「一緒にいて楽」に繋がる一つの要因にはなるようです。ふたりの物理的な距離が、ある程度のところまで近づいたとき、距離をとろうとするのか、より近づくのか。そういった点がいわゆる「相性」でもあると言えるでしょう。

結婚後のイメージ(結婚なのか、交際なのか?)
そして、最後に婚活する上で大事な3つ目のポイント。それは、「結婚後のイメージ」です。
特に50歳以上の婚活は、年齢が上がるに従って、交際相手は求めても結婚を求めなくなる傾向もあります。理由は様々ですが、「婚姻歴があり、既に成人した子供がいる」「財産」「介護」「お墓」などなど、年齢ならではの理由があり、やはり若い世代とは違った「結婚すると面倒なこと」も増えてくるので、当然と言えば当然かもしれません。

要は、「結婚相手」なのか「交際相手」を探すのかということです。面倒ということで、結婚しない選択もあります。しかし、「気楽な付き合い」の相手は、当然「気楽に離れていく」可能性だってあるのです。残りの人生をどんな風に過ごしたいのかという婚活後の結婚のイメージをあらかじめ持っている方が、お互いのためでもあります。どちらにしろ、「中高年・シニア」世代であっても、やはり「覚悟を決めて婚活」……となるようです。

提供:JIJICO

著者プロフィール
自念 真千子/産業カウンセラー

自念 真千子/産業カウンセラー
行政機関である労働局で労働者からの相談や企業への指導を5年間行った経験を持つ。キャリアコンサルタントの資格も有し、「働く」に関する悩みを抱えるキャリアウーマンや主婦のサポートを行っている。

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