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正社員→フリーランス転身が転職よりスマートな5つの理由 (2018/3/20 瓦版

関連ワード : 働き方改革 労働・雇用 

転職先として“フリーランス”はありなのか…

会社を辞める時の再就職は、転職が一般的だ。同業他社へなら、前職のスキルが生かせ、再就職後もスムーズに業務に取り組めるなど、なにかと都合がいい。一方で、離職後は会社に属さず、フリーランスになる道もあるが、「不安定」のイメージが根強く、まだまだマイノリティではある。だが、ここ数年でフリーランスを取り巻く環境は大きく変化し、状況次第では、転職以上の充実を得られることも珍しくなくなりつつある。

LOY2018で受賞した6人のランサーとランサーズ秋好社長(前列中央)

LOY2018で受賞した6人のランサーとランサーズ秋好社長(前列中央)

「Lancer of the Year 2018(LOY)」でルーキー賞を受賞した田中ヒロキ氏は、2017年2月にランサーズに登録し、すぐにWEBディレクターとして頭角を現し、ほどなく新卒初任給と同等以上の月額報酬をコンスタントに獲得。しっかりした手応えとともに、フリーランスとして独立した。

同賞でデザイナー部門を受賞した川越旭氏は、6年間の会社員生活を経て、グラフィックデザイナーとして独立。自在のワークライフバランスで家族との充実した時間と仕事を両立している。マーケター部門を受賞した大塚コウ氏は、退職後、SEOコンサルタントとライター技術を専門に活躍。あっという間に人脈を広げ、わずかの期間で会社員時代からの数倍の収入を稼いでいる。

1:優秀なら会社員以上に稼げる

自由や充実ライフは、フリーランスの象徴ともいえる。一方で、高収入はまだまだなじまない。それでも会社員時代より収入をアップさせるフリーランスは着実に増加している。LOYの受賞者は、2017年1月~2017年12月末(過去1年間)に登録した方の中から、「報酬金額」「実績数」「クライアント評価」「仕事完了率」の全てにおいて高い実績を出した人から選出される。簡単に言えば、てきぱきと仕事をこなし、顧客に高い満足を与えてきた人たちだ。これは、会社員ならまさに優秀な人材の仕事ぶりそのものといえる。

こうした人材がフリー転身し、受注すれば、当然だが、期待以上の仕事をするだろう。するとクライアントはその仕事ぶりを高く評価し、受注が増え、実績も増え、報酬額も上がっていく…。受注に至るまでが大変とはいえ、会社員ならせいぜい昇格や賞与による反映で終わるものが、一人のプロとして最大限に評価されるのだから、これほどモチベーションが上がることはないだろう。

2:実力が正当に評価される

逆に言えば、会社員は、確かにそれなりの「安定」を享受している。一方でその分、本来得るべき報酬を、結果的に他の社員にも“分配”している。受賞した3人は、早い段階で会社員時代以上の報酬を獲得。それは、会社を仲介せず、個として適正な報酬をもらっているからだ。もちろん、当人が優秀ゆえだが、会社員はその仕組みの中で、割を食っている部分もあるということだ。

こうなると、会社員の安定も幻想のように思えてくる。元大企業社員で現在フリーカメラマンとして活躍するある人物は、こんなことを言っている。「会社員は確かに安定だが、定年まで安定を均等に分割しているに過ぎない。フリーランスは波が大きいだけ」。その通りだろう。つまり、途中で会社が倒産すれば一転、路頭に迷うリスクもあるということだ。そもそも、会社員には安定とのトレードオフとしてどうしても忠誠への呪縛がつきまとう…。

3:フリーランスの環境整備が着々と進んでいる

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もちろん、フリーランスにはいまだ不安定さが残ることは事実だ。だが、その環境整備は着々と進んでいる。昨年発足したフリーランス協会は、個々を束ねることで、不安定を軽減。スケールメリット生かした様々な施策を打ち出し、フリーランスの支援に力を注いでいる。フリーランス用の保険やクレジットカードも誕生するなど、その社会的地位の低さによる不都合も、政府の後押しなどもあり、着々と改善へ向かっている。

4:“市場価値”を見定めた上で転身できる

フリーランスが安定を確保するには、圧倒的なスキルを携えることがベストだが、そのスキルの概念も多様化。やり方次第でどんなことでも“武器”に転用できる。そもそも、成功している会社員→フリーランス転身組のほとんどはまず、兼業からスタートしている。副業が解禁された昨今、まず副業として自身の“市場価値”を見定めることができるのも、会社員からフリーランス転身を図る上でのメリットといえるだろう。

5:失敗リスクが比較的小さい

会社員でい続けることはもちろん選択肢とアリだろう。一定の安定は確実にあるからだ。とはいえ、大きな変化は期待できず、なにより自身の価値の真の適正評価は受けづらい…。働き方改革もそれなりに進んでいるが、最低限の管理からは逃れられない。会社員→会社員、つまり転職もいいが、年収アップは簡単でなく、失敗リスクもフリー転身より甚大だ。

フリー=自由でバラ色とはいわない。なんといっても“自動給与払いシステム”は存在しない。だが、フリーを取り巻く環境が大きく変わりつつあるいま、固定観念だけでフリー転身を躊躇しているとすれば、特に優秀な人材は、割を食うかもしれない…。自身の市場価値を意識しつつ、そのことは、認識しておいて損はないハズだ。

提供:瓦版

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