夏は涼しく移住体験 北海道が取り組む「ちょっと暮らし」で毎年人気の釧路市の魅力とは (2017/6/23 nezas)
釧路市は充実した都市機能と、「釧路湿原国立公園」や「阿寒国立公園」を有する自然溢れる道東の中核都市です。近年は、道内の体験移住「ちょっと暮らし」のランキングで5年連続1位の支持を得ており、移住希望者に人気の街となっています。
釧路湿原、国際観光都市…… 歴史と北国の自然を堪能できる 北海道・釧路市
釧路市は、日本最大の湿原「釧路湿原」を有する国立公園をはじめ、国の特別天然記念物のマリモやタンチョウといった動植物が生息しています。「霧の街」と呼ばれ、世界でも有数の豊かな自然に恵まれた地域です。
また、釧路市は道東の拠点都市として経済文化の中心的役割を担っています。1994年には「国際会議観光都市」の認定を受け、「第1回日中韓観光大臣会合」や「ラムサール条約第5回締約国会議」などさまざまな国際会議の会場にもなっているのです。
都市機能と自然の景観以外にも、釧路川の河口に架かる「幣舞橋(ぬさまいばし)」や、自然のタンチョウを観察することのできる「釧路市丹頂鶴自然公園」など、釧路ならではの魅力ある観光資源が豊富です。
「ちょっと」がイイ感じ 移住希望者に人気の理由とは?
年間を通して、観光地としても人気の道東の中核都市・釧路市は近年、道内の95市町村が実施する、体験移住「ちょっと暮らし」の利用ランキングで、5年連続1位を獲得。北国に移住を希望する人々に、注目されているのです。
そのきっかけは、「団塊の世代」が一斉に定年退職した時期である2007年頃。セカンドライフを、自然とともに楽しみたいと思うシニア世代の増加が背景にあったと言われています。
「ちょっと暮らし」は、このニーズを見た北海道や釧路の自治体が2006年から始めた移住支援制度で、滞在期間は1週間から3ヵ月までさまざまです。
各自治体が窓口となり、使用していない公務員宿舎やマンスリーマンション、空室のマンションなどに、生活必需品完備の状態で宿泊ができる状態にして、移住希望者に提供。現在では、NPO法人なども参入し、長期移住の前の「トライアル」的な取り組みとして、「お試し移住・生活体験ちょっと暮らし企画」を推進しています。
この中で釧路市は、夏の過ごしやすさなどの気候の良さや、適度な都市機能と自然と共存しているなどの理由で、リタイア世代はもちろん若年層の世代にも人気があります。
釧路市が注目されている理由、3点を挙げてみましょう。
1.夏は涼しく、冬の暮らしも快適
釧路の夏は涼しく過ごしやすいのが大きな魅力。7、8月の最高気温の平均が21.8度と、東京より約10度も低く、天然のクーラーのような快適さ。冬は北海道の中では降雪量が少なく、雪かきの心配も少ない地域です。また、釧路市はスギ・ヒノキの植生がゼロとなっており、「花粉ゼロの快適空間」として釧路をPRしています。
2.暮らしのサポーター 「くしろ長期滞在ビジネス研究会」
移住の際の生活のお悩みを、地域の人が支援してくれる機能も充実しているのが釧路市の魅力です。2008年から、観光業系の地元事業者が発足させた「くしろ長期滞在ビジネス研究会」が中心となって、「ちょっと暮らし」の移住施策を支援しており、リゾート気分を楽しみたいファミリー世帯からシニア世代のニーズまでサポートしています。
さらには、地元の人との交流会をはじめ、おすすめの観光情報から釧路湿原などでのネイチャースポットなど、観光に関するさまざまな情報を提供する機会も設けています。
3.手厚い子育て支援
子育てを応援する施設「釧路市中部子育て支援拠点センターサテライト よちよちひろば新橋」を開設し、ファミリー世帯をサポート。そのほか、保育料の軽減など子育て支援政策も充実するなど、今後もさらに子育て世代への支援を拡充させていく予定です。
北国に憧れる方や自然に親しみたい方は、ぜひ一度、釧路市を訪れてみてはいかがでしょうか。
提供:nezas
- 関連記事
- 愛媛銀行による社会貢献 動物にも環境にもやさしい2つの活動とは
- 和歌山への移住を支援 「紀陽銀行」が行う3つの取り組み
- 実は子どもにも親にも優しい町!岡山市が子育てに最適な理由
- 青森銀行が支える地域活性化、「あおぎん地方創生宣言」
- 住みたい田舎ベスト1位に選出!鳥取市の隠れたスゴイところ