まちがもっと好きになる「ご当地検定」を受けてみよう (2016/12/30 nezas)
「ご当地検定」というものをご存じでしょうか。以前は、ニュースで話題にもなったりしていましたが、最近はあまり聞かなくなりました。しかし、ご当地検定にはユニークなものがたくさんあります。
ご当地検定の概要
ご当地検定は、地方の活性化や認知度を高めることを目的として始められました。地方自治体や商工会議所が主催しており、もともとはその地域に住む人向けに作られたものです。その地方の歴史や文化を学べるものから、観光や名産品といったものまでを対象としています。
検定に合格すると、商店街の割引サービスが受けられるなど、その検定オリジナルの特典が用意されているものもあります。以前は住民向けサービスの一環でしたが、県外からの受験者も徐々に増えているようです。
ご当地検定の火付け役といわれているのが、「京都・観光文化検定試験」です。「京都検定」の名称で京都商工会議所が主催しており、2016年12月で第13回目となります。京都ファンが県内外から受験する、人気の高いご当地検定です。合格者は、ミュージアムや飲食店などで割引サービスを受けられるという特典があります。
このように、ご当地検定によって人が集まることで経済の活性化や、文化を知ってもらうことでよりファンになるなどの効果が期待されています。また、歴史や文化などを学ぶことでその地域に詳しくなり、旅行などの際にも今までとは違った楽しみ方ができるようになるでしょう。特に歴史を知ることで、その人物縁の地なども楽しむことができます。
こんなご当地検定も
ご当地検定は、さまざまなものがあります。ユニークなご当地検定を紹介しましょう。
● 境港妖怪検定 (鳥取県)
妖怪検定は、人気妖怪漫画作家水木しげる氏の出身地である、境港商工会議所と境港市観光協会が主催するご当地検定です。妖怪への理解度をはかるもので、合格すると妖怪博士と名乗ることができます。鳥取県境港市だけでなく、東京都調布市でも試験を受けることができます。2016年10月に第11回目が開催されました。
● 北国のガーデニング知識検定 (北海道)
札幌商工会議所が主催するご当地検定で、北海道という積雪寒冷地での庭づくりについての知識と技能を高める検定です。北海道に適した品種や栽培方法などを学ぶことで、植物への愛着を深めることも目的としています。
● ナマハゲ伝導士認定試験 (秋田県)
男鹿観光協会が主催している「ナマハゲ伝導士認定試験」は、秋田県の伝統文化であるナマハゲについてのしきたりなどを正しく理解することを目指しています。試験に向けた研修会や講義も実施されていて、専門家からナマハゲについて学ぶことができます。
● タオルソムリエ検定 (愛媛県)
今治タオルで有名な今治では、「タオルソムリエ検定」というものがあります。生活に密着しているタオルを、選ぶときから楽しんでもらいたいという思いから生まれました。どのような種類があるのか、何が違うのかなど、選ぶときのアドバイザーを育成することを目的としています。第12回目の検定は、2017年9月に実施される予定です。
● 瀬戸焼検定/せとやきっず検定 (愛知県)
瀬戸焼の知名度向上を目的とした検定で、瀬戸焼の歴史や文化を学びます。合格した人は、練込陶器作陶体験ができるという特典があります。またこの検定は、大人用と子ども用が用意されているというのが特徴です。
ご当地検定でより楽しい生活を
ご当地検定でその地域の文化や歴史を知ることは、自分の知識を深めるとともに、新たな発見があるかもしれません。
各地でさまざまな検定が行われているので、興味のあるご当地検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
提供:nezas
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