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やまゆり園 芹が谷へ仮移転 (2016/12/8 タウンニュース

 神奈川県は、殺傷事件があった相模原市緑区の県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」について、建替え期間中、港南区芹が谷の県立知的障害者施設「ひばりが丘学園」に仮移転させる計画を明らかにした。先月28日に公表した2016年度11月補正予算案に整備改修費を盛り込んだ。

仮移転先となったひばりが丘学園

仮移転先となったひばりが丘学園

 移転先となる「ひばりが丘学園」は1949年に東日本で初めての公立知的障害者施設として開設され、これまで社会のニーズに応じて障害児とその家族を支援してきた。県の拠点構想の中で、青葉区の中里学園と機能を統合し、児童自立支援拠点として平塚市内へ来春に移転する計画が決まっている。移転後は施設を閉鎖するとしていたものの、跡地の利用は決まっていなかった。

 県の補正予算案によると、設備改修工事費は1億1000万円。部屋や設備などの改修工事を来年1月から3月まで行い、4月からの入居開始をめざすという。やまゆり園に現在入居している人のほか、事件後に別の施設に移った人も一緒に移る計画で、6月までに約100人が入居する。仮移転は、建て替え工事が終了する2020年度までの4年間を見込んでいる。

 県の担当者によると、相模原市内のほか、県内各地から利用する入居者も多く、「家族にとっては交通の便がよくなるのではないか」という。

防犯強化にも補正予算

 県は今回の補正予算案に「津久井やまゆり園」での殺傷事件を踏まえ、社会福祉施設の安全管理体制などに2億2863万円を計上した。県立と民間の障害者福祉施設、児童福祉施設にガラスの防犯フィルムの貼付け、画像センサー付き防犯カメラ、防犯ブザーの導入などを図る。また女性保護施設1施設、生活保護施設1施設に対しても防犯フィルムの貼付け、フェンスの設置、改修を行うとしている。

提供:タウンニュース

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