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SNSへの依存とトラブルを起こす中高年が増えている理由とは? (2016/9/5 JIJICO

関連ワード : SNS 高齢者 

若者のみならず広がりを見せるスマホ社会

いつの間にか携帯電話といえばスマホの世界になりました。電話にカメラの機能がついて、人に送ることができるというのがセンセーショナルだった頃は、遠い昔のようです。もはや、携帯電話としての機能のみならず、ゲーム機、ナビゲーション、パソコン、銀行振込、TV、音楽プレイヤー、様々な機能が集約されている機器になりました。

そして、人と人のコミュニケーションの中心に君臨したのが、スマホを通してのSNSではないでしょうか。昨今、中高年にも広がりをみせているSNSですが、実は中高年ほど、さじ加減がわからずSNSにのめり込み、そして心への負担になっているというのです。

スマートフォン

初心者マーク故に…

若者たちにとって、SNSというツールは自然に馴染んでいるものであって、「友達」と「SNS上の知り合い」のような区別は自然とついています。ところが、リアルな対話のコミュニケーションや手紙、電話というツールを経験してきた中高年にとっては、SNSというのは初心者マーク同然のコミュニケーションツールです。かつて使ってきたコミュニケーションツールにおける「礼儀」たるものが、そのままSNSに継続されてしまうことがよくあるのです。

・早く返事をしなければいけない
・等価分のお返し

このような「礼儀」をSNSに適用したらどうですか?それは自分に対して重荷になってしょうがないですよね。若者が“イイネ”を押すのに、本当にいいのかどうか考えることなんてそうそうありませんが、それは自然にできていることなのです。

若者の「依存」のそれとは違う負担

若者がスマホやSNSに依存しまうのは、認められたい(承認欲求)、誰かとつながりたい(親和欲求)が満たされることで脳内に“快”を感じるホルモンが出るからです。仕組みや文化を理解しているので、イイネがついている数や赤色のバッジ表示に“快”を感じるのです。しかし、中高年にとっては仕組みや文化は馴染んでいないことです。

しかし、スマホやSNSに手を伸ばすのは何故だと思いますか?そうですね。「つながりたい。」ただその気持ち故の行動です。息子や娘かもしれません。孫かもしれません。中高年がスマホやSNSの機能を“オマケ”程度にして無理に使わないほうが私はよいと思います。自分が大事にしてきたコミュニケーション文化の良さを逆に若者たちに伝えていくことは、とても価値のあることですよね。

提供:JIJICO

著者プロフィール
青柳 雅也青柳 雅也/心理カウンセラー
カウンセリングルーム アンフィニ
名古屋生まれの岐阜県海津市育ち。IT関連技術者として約18年間、そのうち管理職として6年間の経験を持ちながら、人生を自分の夢の為に使う事を決意し、2010年起業する。活動は、個人カウンセリングや企業のメンタルヘルスケア、専門学校や大学では心理学の講師、心理学講座「青い柳のココロカフェ」の開催、コラム執筆など多岐にわたる。
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