銚子市で財政健全化に向けた「事業仕分け」を27、28日に開催 （2014/9/25 政治山）
9月27日（土）、28日（日）に銚子市で2度目となる「事業仕分け」を実施する。今回は2班体制で26事業と、対象事業数は昨年度よりも少ないが、1つの班は公共施設に特化しており、財政健全化に向けた銚子市の本気の姿勢が伺える。
銚子市は、市立病院への財政負担などが原因となり、昨年度（2013年度）に6億円の赤字決算の危機に陥った。その打開策として、2013年10月に「行財政改革審議会」を新たに設置。審議会が精力的に改革案を打ち出し、そのメインとして「事業仕分け」を実施した。
12月21～23日という暮れも押し迫った時期に、3班体制で106事業（予算額約22.4億円、そのうち一般財源13.6億円）を仕分け、対象事業のうち約2億円を2014年度予算で削減。この他に、未収金対策の強化、市立病院への指定管理委託料の減額、未執行の予算の執行停止などを行うことで2013年度決算ではなんとか赤字を回避することができた。
しかし、まだ安心できる状況ではない。2013年度末の基金残高は160万円（2012年度末は5500万円）。自治体の基金としては異例なほど低い水準だ。
公共施設に特化した班でコーディネーターを務める構想日本の伊藤伸総括ディレクターは、「公共施設は全国的に今後更新を迎えるが、財政的な面を考えるとすべてを立て直すことは非現実的。当然、銚子市も例外ではない。翌年度すぐに事業費が削減される類のものではないが、維持管理や補修に多額の税金が投入されているので見直しをする効果は非常に大きい。今回の仕分けで使用する、各施設の情報を共通のフォーマットで整理する「施設シート」は、多くの自治体で必ず参考になる」と語る。
銚子市のホームページ
対象事業は次の通り。当日はインターネット中継により事業仕分けの様子を視聴することができる。
- ＜9月27日（土）＞
- 第1会場
- ・道路橋りょう維持管理事業（土木課）
- ・がんばれ銚子ふるさと応援事業（秘書政策課）
- ・保健推進・食生活改善推進事業（健康づくり課）
- ・し尿収集事業（生活環境課）
- ・国民健康保険料賦課徴収事務（保険年金課）
- ・小中学校施設管理事業（教育総務課）
- ・放課後児童クラブ運営事業（社会福祉課）
- 第2会場
- ・三崎園運営事業（障害福祉課）
- ・わかば学園運営事業（障害福祉課）
- ・地区コミュニティセンター管理事業（生涯学習課）
- ・市民センター管理運営事業（生涯学習課）
- ・図書館管理運営事業（生涯学習課）
- ・青少年文化会館管理運営事業（生涯学習課）
- ＜9月28日（日）＞
- 第1会場
- ・庁用自動車管理事業（総務課）
- ・庁舎管理事業（総務課）
- ・観光振興事業（観光商工課）
- ・街路管理事業（都市整備課）
- ・下水道普及事務（都市整備課）
- ・小中学校特別支援教育事業（学校教育課）
- ・小中学校児童・生徒就学援助事業（学校教育課）
- 第2会場
- ・老人憩の家等管理事業（高齢者福祉課）
- ・市営住宅維持管理事業（都市整備課）
- ・小児言語指導センター管理運営事業（学校教育課）
- ・勤労コミュニティセンター・行政サービスコーナー管理事業（観光商工課）
- ・スポーツ施設管理運営事業（1）（スポーツ振興課）
- ・スポーツ施設管理運営事業（2）（スポーツ振興課）
- 関連リンク
- 銚子市「事業仕分け」の詳細はこちら（銚子市ホームページ）
- Ustream中継はこちらから
- 第1会場 ／第2会場
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