【海外】ノルウェー総選挙:8年ぶりの政権交代!2人目の女性首相が誕生! ネット選挙ドットコム 2013年9月12日
ノルウェーで9日、総選挙が行われた。選挙は即日開票され、中道右派などの野党連合が過半数を獲得し、イェンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)首相は、敗北を認めた。中道左派政権から8年ぶりの政権交代となる。
ほぼすべての開票作業が終わった段階で、4党からなる野党連合は定数169議席のうち96議席を獲得。労働党と社会主義左翼党、中央党からなる与党連合は合計で72議席、独立系の環境政党が1議席を獲得した。
中道右派連合を率いる保守党のエルナ・ソルベルグ(Erna Solberg)党首は、首都オスロで「歴史的な勝利」と支持者に喜びを語った。シュピーゲル誌オンライン版が10日、報じた。
Image:Erna Solberg/by Trondheim Havn
ストルテンベルグ首相率いる労働党は30.8%の得票率(2009年:35.4%)で、第1党を維持したものの、過去2番目に最悪の選挙結果だった。第2党は保守党で26.9%(2009年:17.2%)。
今後、ソルベルグ党首の首相就任が予想され、その場合、同国では2人目の女性首相となる。また、保守党を中心とした政権が発足、イスラム系移民の受け入れ制限を掲げる右派の進歩党も含めた4党で連立を組むことが予想される。
進歩党は、16.3%の得票率で第3党となった(2009年:22.9%)。だが、同党には2011年に銃乱射などの連続テロで77人を殺害し、有罪となったブレイビク受刑者が2006年まで一時所属していたこともあり、支持率を落とした。
連立交渉は難航すると見られる。ソルベルグ氏は、進歩党と組むことに意欲を示しているが、過半数確保には、自由党(5.1%)やキリスト教民主党(5.6%)を加えた4党連立が必要になる。
しかし、両党は進歩党に警戒心を持っており、合意に至らなかった場合、保守党と進歩党による少数与党政権になる可能性もある。
ストルテンベルグ首相は10月14日、予算案の提出後、辞任する方針だ。
▼外部リンク
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/