第8回マニフェスト大賞
ポリレンジャー~若者の手で政治をよくし隊!~ 「松江市政の通信簿」 (2013/12/2 本プロジェクト代表:島根大学 法文学部法経学科4年 前田智里氏)
地方自治体の首長・議会の先進的な取り組みや、地域主権を支える市民の活動を表彰する「第8回マニフェスト大賞」のグランプリと各最優秀賞の発表が11月1日、東京・港区の六本木アカデミーヒルズで行われ、8部門16作品が表彰されました。政治山では受賞された皆様から、取り組みの概要や経緯、今後の展望などを寄稿いただきます。今回は最優秀マニフェスト賞(市民)を受賞された「ポリレンジャー ~若者の手で政治をよくし隊!~」代表の前田智里氏による「松江市政の通信簿」をご紹介します。評価をするためには、まず知ることから。市役所も巻き込んで調査を進め、マニフェストの達成度を評価しました。若者が積極的に政治参加する1つのモデルケースとしても注目されました。
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取り組みの概要
島根県松江市のここ4年間の市政の評価書を作成しようと2012年の夏に本格的にスタートしたプロジェクト。市政への評価・提言だけではなく、若者の政治への興味関心の向上を目的としており、さらに、大学生がマニフェスト評価をするということで、周りの若者へ政治の興味関心を高めていけたらと考えていました。
評価を行ったのは、「教育力日本一の実現」「健康と福祉の追求」「市街地の活性化」「都市環境の整備推進」「雇用の創出」の5分野。評価基準については、「妥当性」「効率性」「有効性」「市民性」の4基準を設け、各基準においてそれぞれ25点満点として、合計100点満点に点数化して評価を行いました。
まずは松江市についてホームページ等を使って勉強することから始まり、市役所へのヒアリングの実施、市長も参加されたマニフェスト検証大会の開催、などを経て、完成したマニフェスト評価書「松江市政の通信簿」を市長へと手渡しました。
取り組みのポイント
本プロジェクトを行うにあたって、より一人でも多くの市民に知ってもらえるよう、また市民から意見を集められるように意識しました。例えば、広報においてFacebookやTwitterなどのSNSを積極的に利用したり、マニフェスト検証大会では会場内からSNSを用いての意見収集、ほかにインターネット生中継を行ったりと、このプロジェクトにおける市民への透明性を特に大切にしました。また、マスコミによる報道を通じて、話題性も高められたように思っています。
これからの展望
マニフェストを検証して評価書を作成するにあたっても、マニフェスト検証大会での市長との直接討論会にあたっても、「大学生」らしさを意識していました。これからの活動でも、大学生ならではの目線や行動を大切にしていきたいと思っております。
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