[仙台市]「災害記録共有アーカイブSORA」を開設 (2025/6/26 株式会社ぎょうせい)
仙台市(106万7500人)は、インターネット上に「災害記録共有アーカイブSORA(ソラ)」を開設した。同市は災害文化の創造拠点となる中心部震災メモリアル拠点と文化芸術の総合拠点となる音楽ホールの複合施設の整備を進めており、SORAは開館後の活動を見据えた先行事業としてインターネット上で運用を開始したもので、Sendai Open Recording Archiveの略。
SORAでは、東日本大震災をはじめ、市内外のさまざまな災害の写真や映像、音声、ドキュメントを広く共有できるようにしており、登録された資料は地図上や年代、地震や風水害等の災害の種類、キーワードなどから検索して閲覧できるほか、アカウントを作成すれば誰でも簡単に写真や動画等の資料を登録できる。複合施設開館後は、アーカイブSORAを閲覧・利用できるスペースを施設内に設け、災害文化を創造・実装する基盤として活用していく。
また、アーカイブを活用した市民協働事業として、NPO法人主催で小中学生を対象とした防災について学ぶワークショップを6月~7月に市内2か所の小中学校で開催。小中学生が地域の防災の担い手としての役割が果たせるよう、アーカイブで災害発生時の状況を確認し、地域に暮らす高齢者・障害者・外国人等が災害時に抱える困難を予想して自分たちができる支援について考え、避難所の設計図づくりを行った。
(月刊「ガバナンス」2024年9月号・DATA BANK 2024)
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