[茨城県]「いばらき幸福度指標」を導入 (2022/9/10 株式会社ぎょうせい)
茨城県(290万7700人)は、「いばらき幸福度指標」を導入した。今まで抽象的な概念に留まっていた幸福に尺度を設け、幸福を「見える化」する試みで、公表されている政府統計などを基に、客観的指標で幸福を定量的に把握する。
総合計画に掲げるチャレンジごとに特色となるキーワードを抽出し関連する38指標を設定。先行研究を参考に、単位が異なる統計値を比較可能にするため統計値を標準化変量に変換し均等加重で合算。一つのキーワードに複数の指標を設定する場合、キーワード内の標準化変量の平均値を幸福度の算出に用いた。
設けられた指標は、正規雇用率や一般廃棄物リサイクル率などの「新しい豊かさ」、健康寿命や自主防災組織カバー率などの「新しい安心安全」、合計特殊出生率や女性の管理職登用率などの「新しい人財育成」、起業率や本社機能流出・流入数などの「新しい夢・希望」といった4分野。その結果、茨城県は「豊かさ」(6位)「人材育成」(2位)で上位だったが、「安心安全」(38位)「夢・希望」(13位)の分野で課題があるこっwとが分かった。
(月刊「ガバナンス」2022年8月号・DATA BANK2022)
- 関連記事
- 茨城県の人口・財政・選挙・議員報酬
- 社会科学と工学の融合的視点に立ち地域力創発に向けた産学連携研究を開始
- 生徒会選挙でインターネット投票体験、つくば市では公職選挙での実現目指す
- 常総市を襲った水害の経験から生まれた「マイ・タイムライン」
- [前橋市]まちづくり分野にソーシャル・インパクト・ボンドを導入
- 株式会社ぎょうせいは、1893年(明治26年)の創業以来、当社は各行政分野の専門法規集、都道府県・市区町村例規集など多数の行政・自治分野に関わる書籍を発行してきました。「月刊ガバナンス」は、自治体職員の総合情報誌として2001年(平成13年)に創刊し、自治体職員の皆様をはじめ、議員や地方自治に携わる多くの方々にご愛読いただいています。