[岡山市]人流データをオープンデータ化して公開 (2021/12/22 株式会社ぎょうせい)
岡山市(70万9000人)は、都心や都市拠点の推計滞在人口等の人流ビッグデータの一部をオープンデータ化し、9月1日から市HPで公開している。推計滞在人口等のデータは、auスマートフォンユーザーのうち個別同意を得たユーザーを対象に、個人が特定できない処理を行って集計されたデータの提供(提供元:KDDI・技研商事インターナショナル「KDDI Location Analyzer」)を受け、市で再集計した。市は人流データを集計・可視化して市の施策の基礎資料として活用するほか、オープンデータ化することで事業者や商店街、大学など様々な主体の活動に活用してもらうのがねらい。
オープンデータ化したのは、都心および第6次総合計画に掲げる四つの都市拠点(北長瀬、浜・原尾島、西大寺、岡南)の推計滞在人口(125mメッシュを基に、各計測範囲に15分以上滞在した人数の合計)。都心・都市拠点の滞在人口の月次推移をはじめ、都心・都市拠点の各エリアの月別の男女/年代/平日・祝休日別などによる滞在人口の数値と可視化したグラフや地図等を掲載している。
データは毎月更新し、可視化したグラフ等は年1回以上更新する。125mメッシュを基礎として年代等の属性情報付きの推計滞在人口等を継続的に公開する取組みは全国初。オープンデータ化によって、費用や時間をかけずに推計滞在人口等を取得できるようになり、各主体が店舗改善や販売促進、新規出店計画などに活用し、市内経済活動の最適化や活性化が図られることが期待されている。
(月刊「ガバナンス」2021年11月号・DATA BANK2021)
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