[大阪・吹田市]いじめ防止相談ツール「マモレポ」を導入 (2021/11/3 株式会社ぎょうせい)
大阪府吹田市(37万3600人)教委は、いじめ等の未然防止、早期発見、早期対応につなげることを目的として、学習用端末を活用し、児童・生徒のヘルプサイン(いじめなどで困っていること)を学校や市教委に直接、送信できるツール「マモレポ」を導入した。
これまでの学校生活アンケート等にマモレポを加えることで、児童・生徒の声を受けとめる機会を増やす。ヘルプサインを受信した場合には、学校や市教委において、相談内容に応じて対応を検討し、状況を確認しながら、児童・生徒とのやり取り、見守りなどを行っていく。
マモレポの特徴としては、▽児童・生徒が、学校か市教委か相談先を選択することができ、匿名で相談をすることも可能なこと▽学校への相談は起こったことや場所をイラストで選択できる(ボタンを押すだけでヘルプサインの発信が可能)こと▽端末が使用できる状況であれば、自身のタイミングで複数回、相談することが可能であること──など。
市では、全ての児童・生徒の端末のトップ画面にマモレポを配置しており、今後、自宅や学校の休み時間に端末を伝える機会が増えてくることに伴い、マモレポを活用した相談が増えると見込んでいる。
(月刊「ガバナンス」2021年9月号・DATA BANK2021)
- 関連記事
- 吹田市の人口・財政・選挙・議員報酬
- [神戸市]「こども・若者ケアラー相談・支援窓口」を設置
- [山口・宇部市]SNS活用のいじめ相談モデル事業を開始
- [高知・香美市]市立小学校が国際バカロレア校に認定
- 子ども基本法を考える特別対談前編-子どもの権利侵害を防ぐため、基本法の制定と子どもコミッショナーの設置が急務
- 株式会社ぎょうせいは、1893年(明治26年)の創業以来、当社は各行政分野の専門法規集、都道府県・市区町村例規集など多数の行政・自治分野に関わる書籍を発行してきました。「月刊ガバナンス」は、自治体職員の総合情報誌として2001年(平成13年)に創刊し、自治体職員の皆様をはじめ、議員や地方自治に携わる多くの方々にご愛読いただいています。