[北海道・大空町]地域活性化及び再犯防止に向け網走刑務所と包括連携協定を締結 (2020/10/3 株式会社ぎょうせい)
北海道大空町(7200人)は、網走刑務所と包括連携協定を締結した。
同町内の女満別・住吉地区では、網走刑務所住吉作業所を通じて、地域住民と受刑者・刑務所職員が交流を持っていた時期もあり、刑務所職員が地元農家から農作業の指導を受けたり、刑務所で生産された農作物等を地元の子どもたちに提供するなど良好な関係を築いてきた。今回の連携協定は、こうした再犯防止と地域活性化の両面での地域との共生関係を現代において改めて明確にするとともに、未来に向けてさらに発展させていこうというのがねらい。
この協定に基づき、町は今後、国、北海道、網走市、東京農業大学等と連携し、同刑務所が所有する広大な森林や廃校となった小学校の校舎等の利活用事業を行っていくとしており、同事業に関心のある民間事業者等から情報や意見等の提供を依頼するRFI(Request For Information)を実施。民間企業から11件の事業提案があった。
そのほか、町の公式キャラクターである「そらっきー」のグッズ等を刑務作業で製作してもらうなど、地域活性化及び再犯防止に向けた取組みを進めていくとしている。
(月刊「ガバナンス」2020年8月号・DATA BANK2020)
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