[福島・会津美里町]「空き家等の適正管理に関する条例」を制定 (2014/5/23 株式会社ぎょうせい)
福島県会津美里町(2万1400人)は、「空き家等の適正管理に関する条例」を制定し、14年7月1日より施行する。
空き家条例は、全国的にも一種のブームの様相を呈しているが、地域の実態に合った実効性のある条例とするため、同町では関連する分野の担当職員で構成するワーキンググループを設置。行政法の専門家である福島大学行政政策学類教授をアドバイザーに迎え、先進事例や判例等を詳細に検証しながら、検討を進めてきた。また、福島県内の自治体職員、福島大学大学院生や研究者などが参加する「自治体政策研究会」において、検討経過や条例案を報告し、多くの意見を集約しながら制定した。
条例の特徴は、自治区の役割を明確に規定していること。空き家対策には地域での取組みが必要不可欠であり、所有者、町、自治区が、それぞれ責務と役割を果たしながら、安全安心な地域社会の形成を目指すとしている。今後、積極的な取組みを行う自治区に対する助成制度の構築など、総合的な取組みを推進していくこととしている。
(月刊「ガバナンス」2014年5月号・DATA BANK2014)
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