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スペインの森林火災 ユネスコ世界遺産に被害 1850人避難  株式会社フィスコ 2017年6月26日

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 スペイン南部で起きた森林火災で、ユネスコ世界遺産に指定された自然保護区でも被害が及んでいる。

 南部アンダルシア自治区で24日夜(現地時間)が発生。当局によると、25日までに少なくとも1850人が避難した。火は東に広がり、スペインで最も重要な野生動物保護区の一つであるドニャーナ国立公園にまで達した。引火の原因はいまのところ、明らかになっていない。

 この1070平方キロメートル以上の広大な保護区には、湿地、砂丘、森林などに生息する多様な生態系があり、絶滅危惧種の野生動物であるスペインオオヤマネコやイベリアカタシロワシも生息する。生態学的価値の重要性から、1994年にユネスコ世界遺産に指定されている。

 現地消防当局は消防士や警官ら550人以上、ヘリコプターや航空機20機以上が投入され、懸命な消火活動にあたっている。森林防火対策部のフアン・サンチェス局長は、39度に達する高温と強風で、炎が周囲へ広がる「危機的な段階にある」と語った。

 ヨーロッパ南部は最近、雨不足による乾燥と高温のため火事警報が出ている。スペイン政府はレベル1の緊急事態を宣言した。6月半ばにも、隣国ポルトガルで山火事が起き、64人が死亡した。

(翻訳編集・佐渡道世)

【ニュース提供・大紀元】

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