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「戦う準備必要」、北朝鮮問題で中国紙が異例の社説  株式会社フィスコ 2017年4月25日

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北朝鮮が6回目の核実験に踏み切る可能性がある中、中国共産党機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」は22日、「戦争迎える準備が必要」とする内容の異例の社説を掲載した。「中国が戦う覚悟をしてこそ、米国と北朝鮮が中国を苦しめることはなくなる」と訴えている。

「環球時報」の社説は、トランプ米大統領の発言を意識したもの。トランプ大統領は21日、「中国が北朝鮮の経済的命脈を握っている。困難ではあっても、中国が朝鮮半島の問題を解決できる」とツイッター上でコメントした。

これに対して「環球時報」は、「中国が非常に困難な局面に直面している」と指摘。「われわれが平壌に何か言っても、彼らは聞かない。双方に一時手を引くよう訴えても、ワシントンとソウルは従わない。北朝鮮の核問題に対する中国の主張は、影響力を持っていない」と反論している。

「環球時報」はその上で、「中国が戦争に反対するだけでは意味がない。戦争を迎える準備をしてこそ、北朝鮮、米国ともに北京の主張を尊重するようになる」とした。さらに「武力による北朝鮮の政権転覆と朝鮮半島統一を中国は許さない。北京はこの点を、ワシントンとソウルにはっきりと説くべきだ」と主張した。

【亜州IR】
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