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NYの視点:イエレンFRB議長3月FOMCの利上げも除外せず=上院議会証言  株式会社フィスコ 2017年2月15日

関連ワード : アメリカ 金融経済 

イエレンFRB議長による経済や金融政策に関する半年に一度の上院銀行委員会証言は予想されていた以上にタカ派色が強かった。経済に関し慎重な見通しはあまり示唆されなかった。労働市場はさらに改善するとの見通しを示したほか、U6(不完全失業率)は労働力の活用が引き続き向上していることを示唆しているとし、労働市場のスラックの改善に言及。「FRBは労働市場を過剰にひっ迫させたくない」「利上げを過剰に長く待つことは賢明ではない」とするなど、どちらかというと景気やインフレの上振れを警戒した発言ととれる。賃金に関しても、「賃金はいくらか伸びが拡大」「最近賃金の伸びは劇的ではない」にとどめた。

イエレンFRB議長上院議会証言キーポイント

1)経済が順調に改善軌道を維持する限り、一段の金利調整が必要となる
2)次回の会合では、雇用やインフレが引き続き進展しているかどうかを見直し、進展していればさらなる利上げが適切となる
3)各会合がライブ
4)我々は2017年の追加利上げが適切と予想
5)利上げを過剰に長く待つことは賢明ではない
6)「賃金はいくらか伸びが拡大」「最近賃金の伸びは劇的ではない」
7)FRBは労働市場を過剰にひっ迫させたくない
8)政策スタンスは緩和的(1月の会見ではやや緩和的)
9)U6は労働市場の活動が引き続き向上している
10)年末で切れる任期を全うする意向

利上げは各会合で可能だと繰り返し、「次回の会合では、FRBの2つの責務である雇用やインフレが引き続き進展しているかどうかを見直し、進展していればさらなる利上げが適切となる」と3月の利上げも選択肢として除外していない。米ゴールドマンサックスのチーフエコノミストは3月の利上げ確率を従来の15%から20%へ引き上げたことを明らかにした。議長はまた、「政策スタンスは緩和的」と指摘。1月の会見では「やや緩和的」としていたことから考えると、利上げ圧力が強まった可能性がある。

一方で、市場関係者に加えて、ロックハート米アトランタ連銀総裁も指摘したように、次回3月の利上げには説得力のある根拠がまだ見当たらないとの見方も根強い。今後の経済指標次第となるが次の利上げは、イエレンFRB議長の記者会見や新たなスタッフ予測が発表される6月との見方が大半。

明日は下院金融委員会での証言となる。テキストは本日の内容とほぼ同様になるが、質疑応答では、さらに移民問題や財政策に関する政治色の強いものになることが予想されている。

<SK>

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