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政治から読み解く【経済と日本株】:松田公太氏「あまりクールじゃない」  株式会社フィスコ 2015年3月27日

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参議院議員の松田公太氏は「あまりクールじゃない、クールジャパン機構がやっていること」とブログでコメントしている。要約すると、クールジャパン機構が出資が決定している案件は現在10件。この10件のうち3つは機構の株主(三越伊勢丹、エイチ・ツー・オー、バンナムHD)の事業。また、1つは機構の会長である飯島一暢氏が取締役をつとめているスカパーの事業とのこと。10件のうち4件(4割)、出資額にすると約290億円のうち174億円(6割)が特別の利害関係をもつ事業への出資となっていると松田氏は指摘している。

ブログの後半で、松田氏は「私は揚げ足をとりたいわけではなく、やる以上は正しい経営を行って、日本の新・旧文化を真に世界に広めるための経営をして頂きたいと思っています。お友達企業の中でお金を回すようなプロジェクトでは意味がありません。クールジャパンの法案が出来たときに心配したことが現実のものとなってきています。このままいくと国民のお金が1000億円単位で出されるようになるのが目に見えていますので、今後もしっかりとチェック機能を果たしていきたいと思います。」と結論付けている。

他の6つの出資案件のなかには「シンガポールにおけるジャパンフードタウン事業へ出資」で一般社団法人に出資しているなど大企業だけというわけではないようだ。とはいえ、出資金ベースでは特別の利害関係をもつ企業が6割を占めているという事実を見る限り、今後の出資案件を報じるニュースなどには関心を高めておく必要性はあろう。

<MT>

株式会社フィスコ
株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。
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