【政治】小笠原の“新島”誕生 海外ユーザーから「中韓が領有権主張するのでは?」の声も NewSphere(ニュースフィア) 2013年11月25日
海上保安庁は20日、海底の火山が爆発し日本の領海内に新しい島ができた、と報告した。島は小笠原諸島にある西之島の南南東約500mに現れた。海上保安庁は、直径約200mの島から噴煙と火山灰が噴き出し、近隣での漁業と船の航行を妨げる恐れがある、と警告している。
正式な島となるかはわからない
政府関係者は、噴出した溶岩が、国連海洋法条約の定める「島」となるかどうか、見極めるには時期尚早だとしている。同条約では、「自然に形成された陸地で、水に囲まれ、満潮時でも水面上にある」ことが島の定義だ。
海上保安庁の広報担当者は、「ここ数年間でも、多数の似たような海中火山の爆発が起きた。しかし、島を形成しても、そのほとんどが、海中に沈んでしまった」と語り、今回も「島」として残るかは疑問視しているようだ。
また高潮に耐えたとしても、日本が太平洋で領海を拡大できるかは、様子をみなければならないだろう、とウォール・ストリート・ジャーナル紙は報じた。山本一太海洋政策担当大臣は、調査が必要だが、現在は噴火が激しすぎるため、調査員が近づくことができないと語っている。
領海は広がるのか?
アイビータイムズは、日本が、東京から沖にさらに600マイル領海が広がることに期待している、と報じている。
菅義偉官房長長官は、中国や韓国との領土問題に関連した質問を受け、「領海が広がるとすればいいことだ」「もし正式な島になれば、我が国の領海が拡大することになる」と冷静な表情で答えたという。
日本は多くの島を有している。いくつかの島の存在は、日本が、海底の豊富なエネルギー資源や鉱物資源の所有権を広い範囲で主張する根拠となっている、とAPは指摘した。
なお日本は現在、沖ノ鳥島に周辺に成長の早い珊瑚を植樹する計画を立てている。中国との領土問題で自国の立場を有利にするためだと報じられている。
海外ユーザーは中韓をからかう
新島出現に関し、ハフィントン・ポスト(米国版)の記事には30件以上のコメントが寄せられている。
・どうせ中国が“先祖伝来の土地”って主張するんだろ
・韓国もね
・火山活動を理由に領土を獲得する方が、軍の衝突で争うよりいい
・ラリー・エリソン(編注:オラクル創業者で、積極的な企業買収で有名。親日家)に買収されないうちに、さっさと日本の旗を立てたほうがいいよ
などというジョークもあった。