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【龍馬プロジェクトリレーコラム/若手政治家が考える「これが私の『志』」】

第24回 変えよう、若者の意識! 日本人として誇りを (2013/9/27 神谷宗幣/龍馬プロジェクト)

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「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムを連載しています。今回から新シリーズの「これが私の『志』」が始まります。第1回は、龍馬プロジェクト全国会会長の神谷宗幣氏による「変えよう、若者の意識! 日本人として誇りを」をお届けします。

◇        ◇        ◇

 21歳の時、世界を周って自分たち日本人の若者の意識はこのままでいいのかと考えた私は、紆余(うよ)曲折を経て29歳で吹田市の市議会議員となり、教育を通した若者の意識改革に取り組みました。

龍馬プロジェクト全国会会長 神谷宗幣氏

龍馬プロジェクト全国会会長 神谷宗幣氏

 しかし、市議会議員として吹田市政の中だけの活動では限界があると考え、2009年に当時の橋下大阪府知事らと「大阪の教育維新を市町村からはじめる会(教育維新の会)」を立ち上げました。そして、その会が教育から離れ、大阪都構想を進める会に変容しようとしたところでたもとを分かち、2010年から全国を周り、龍馬プロジェクト全国会を立ち上げたのです。

 その後、自分の想いを仲間と形にしようと、吹田市の市長選挙(2011年)や衆議院選挙(2012年)を戦い、2回とも負けました。悪くいえば、未熟なので選挙が弱いということになりますが、私からすると長いものに巻かれず、妥協せず、思いを貫いて突っ走ってきた証でもあります。

 「政治は結果を出してなんぼ」とよく言われます。確かにその通りだと思います。では、私の目指す結果は何なのかというと、冒頭でも述べたように「日本人の若者の意識を変えること」なのです。そういうと、意識をどう変えたいのか?と質問がきます。

 これを言葉でまとめるのは困難なのですが、あえて書くとすれば、自分という個人や家族のためだけに生きるのではなく、日本人としての背骨と誇りをしっかりと持ってもらい、一人一人が何のために生き、何のために働くかという使命感を持って一隅を照らし、次の世代や広い世界に貢献していこうという生き方をしてもらうこと、となるのかと思います。一人一人が自分の可能性を信じ、正義や理想のために挑戦し続ける意識を持ってもらいたいというのが、私の目指す政治の結果です。いや、教育活動の結果といった方がいいのかもしれません。

 よって、支援者の方からすれば間違っていると思われるかもしれませんが、私の求める結果は、選挙で勝ち地位を得ることでもないし、インフラを整備したり、法律を通すことではないのです。「俺も神谷のようにやってみよう!」そう思って、続いてくれる方がいれば私は自分の「志」を形にできたことになると考えています。

CGS(チャンネルグランドストラテジー)撮影の様子

CGS(チャンネルグランドストラテジー)撮影風景

 ただ、人の意識変革など簡単にできるものではありません。そこで、2013年はCGS(チャンネルグランドストラテジー)というインターネットチャンネルを作り、学校では習わない近代史、例えば1945年の日本の敗戦やその後の占領政策を伝えたり、日本の神道や文化、かつての修身などを分かりやすく若者向けに配信しています。戦後日本人の意識を一番大きく変えたものは、間違いなく占領政策です。そこを国民が理解していくことが、若い世代の意識改革の鍵になると私は考えたのです。

 「知行合一」「行動こそ本音」という言葉が私は好きです。上記のような政治家らしからぬ思いを持つ自分が、政治家としてどこまでやれるか、10年の期間を区切って自分の中で挑戦をしながら、仲間を作って周囲に訴えています。意識が変わって一緒に戦ってくれる仲間もいれば、負け戦に失望したり、保身に走ったりして去っていく人もいます。辛い時は、吉田松陰先生の『留魂録』を読んで、「俺はまだ命までは取られない」と思い、次に進むようにしています。

 政治に終わりはありませんし、今の日本では総理大臣になっても、自由に政治の采配をとることは難しいでしょう。ゴールがないものに向かって「志」を維持するのは随分と苦しい時もありますが、私は日本という国や日本人が世界の人々から頼りにされ、日本人が尊ぶ【和】【美】【礼】【公正】【勤勉】【慈悲】【強靭(きょうじん)】といった感性を重んじる社会が、世界のスタンダードとして尊重される世界を思い描き、もう少し頑張ろうと思い直す、そんな活動を続けています。

著者プロフィール
神谷宗幣(かみや そうへい):昭和52年福井県生まれ。大学在学中に1年間世界を周り、日本はこれでいいのかと疑問を抱き政治家を志す。29歳で吹田市議会議員に当選。平成21年「龍馬プロジェクト全国会」を発足し、全国を奔走。市議では副議長を務めたのち、平成24年11月議員を辞職し、自由民主党の候補者として衆議院選挙を戦う。関西大学法科大学院卒業。龍馬プロジェクト全国会会長。予備自衛官3等陸曹。
WEBサイト:神谷宗幣ホームページ
ブログ:神谷宗幣オフィシャルブログ
Facebook:kamiyasohei
Twitter:@jinkamiya
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