【龍馬プロジェクトリレーコラム】海外で経験した「日本の素晴らしさ」と「仲間の大切さ」  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

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【龍馬プロジェクトリレーコラム/私はこうして政治家になった】

第1回 海外で経験した「日本の素晴らしさ」と「仲間の大切さ」 (2013/03/27 神谷宗幣/龍馬プロジェクト全国会 会長)

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「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では本日から、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムをスタートすることにしました。彼らが政治家を志した理由や、彼らが考える日本の政治の問題点など、「熱い思い」をお届けします。初回は同プロジェクトの会長・神谷宗幣氏による、チーム発足のいきさつや、政治の世界に飛び込んだきっかけなどの紹介からスタートです。

◇    ◇    ◇

 今回から『龍馬プロジェクト』のメンバーで、リレーコラムを寄稿していきます。初回は会長を務める私・神谷宗幣が、政治家を目指した動機、そしてなぜ龍馬プロジェクトを始めるに至ったのかを、皆さんにお伝えしたいと思います。

海外で「日本はいい国」と再確認

龍馬プロジェクト全国会 会長・神谷宗幣氏

龍馬プロジェクト全国会 会長・神谷宗幣氏

 私は21歳のとき、世界18カ国を回りました。この旅の途中で、外国の同世代の若者と出会い、彼らのバイタリティーや、祖国や家族といった「コミュニティ」の存在を強く意識。その中で、自分を役立てていこうという思いを肌で感じながらも、私自身の至らなさを思い知ったのです。一方で世界の国々と比較し、日本という国の歴史や伝統、環境や経済力などの素晴らしさも知ることができました。「日本はこんなにいい国なのに、われわれ若い世代の日本人がそれに感謝することなく、なぜ自分のことだけを考えて生きているのか。このままではいけない」という思いを持って帰国。周囲の人々に伝えたのですが、「変な宗教にでも入ったのか」と言われ、1人の意識も変えることができませんでした。

「このままの意識ではいけない」。そう考えた私は、日本の歴史などを勉強し直し、なぜ日本人の意識、ハングリーさやバイタリティーが今のようになったのかを考えました。その後、それを問題として世に問う仕事に就きたいと考え、23歳のときに政治家になることを志したのです。

 しかしその後、実家の事業の倒産などで政治家になることをあきらめかけましたが、私の目標を知る友人らの助けで一念発起。高校教師や法科大学院生を経て、29歳のとき、大阪・吹田市で市議会議員に当選しました。2007年のことです。

「教育改革」がプロジェクト発足の原型

 若者の意識を変えるには教育が大切です。市議会議員になった私は、吹田市でよい教育モデルをつくり、全国に広げていきたいと考えていました。しかし、私がよかれと思い、日本が好きになるように歴史や道徳、社会に出て役立つ実学、独立自尊の精神や高い倫理観を子どもたちに習得してもらおうと議会で提案しても、市のトップである市長が「YES」と言わなければ、何も変えられない現実があることが分かりました。

 そこで私は、当時大阪府知事をしておられた橋下徹氏と相談し、府下の考えを同じくする若い議員を集め、府全体の教育を変えていこうと動き出しました。しかし、その活動は知事の人気を利用して選挙を勝ち上がろうとする勢力に巻き込まれ、本質から離れたものになっていったのです。

熱い思いをともにする、龍馬プロジェクトのメンバー

熱い思いをともにする、龍馬プロジェクトのメンバー

 そんなとき、私が関西で始めた「役職も党派も超えた共通の政策実現のために集まる集団づくり」を全国展開できないかと、関東の知り合いの議員が提案してくれ、2009年の秋に活動の原型が生まれました。私たちは会合を重ね、(1)全国を回って同じ思いの仲間を集め(≒全国行脚)、(2)党派を超えた行動体をつくり(≒薩長同盟)、(3)20年、30年先の教育を含めた日本の将来ビジョンを考え提案しよう(≒船中八策)と決めました。この3つの行動が、坂本龍馬のそれらに似ているということで、活動の名前が「龍馬プロジェクト」となったのです。

 2010年から有志で全国を回り、250名のメンバーを集め、「国是十則」という行動目標と未来ビジョンをつくりました。この3年でメンバーの中から知事や市長、国会議員が何人も誕生。私自身も市議会議員の限界を感じ、衆議院の候補者として国政選挙を戦うところまで歩みを進めました。

 私たちは政党ではありませんが、同じ行動目標を持ち、歴史ある日本の国の将来を何とかよい方向に持っていきたいと願う仲間です。よい政治を行うにはよい政治家を集め、思いを共有することから始めたいと考えているのです。私たちは、党利党略の駆け引きや己の損得、選挙の当落に関係ないところでネットワークを広げ、お互いを高め合いながら活動しています。龍馬プロジェクトの活動が今後どんな展開を見せていくかは、会長の私にも未知数ですが、漫画の『ONE PIECE』のように、仲間を大切にし、強いものにこびず、ビジョンを掲げた真っすぐな政治をしていくことで、国民から信頼される政治家チームとなり、日本のために働きたい、国民の意識を変えていきたいと考えています。

 今回のリレーコラムでは、そんな思いで集まる仲間の考えや活動を皆さんに知っていただき、政治への興味や関心を深めていただきたいと思っています。

著者プロフィール
神谷宗幣(かみや・そうへい):1977年10月12日、福井県生まれ。福井県立若狭高校卒。関西大学在学中に1年間海外をまわり、「自分を含めた今の若者は、これでいいのか」と疑問を抱く。大学卒業後、高校教師を経て関西大学法科大学院へ進学し、2007年3月法務博士号取得後、大阪府吹田市議会議員に。2期目には副議長を務めた。全国を奔走し、地方から日本を変えるうねりをつくり出す龍馬プロジェクト全国会会長。予備自衛官。2012年11月、吹田市議会議員を辞職し、自由民主党大阪府衆議院第13選挙区支部長に就任。
ブログ: 変えよう!若者の意識~熱カッコイイ仲間よ集え~
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