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政治山調査特別編「AKB48 27th シングル 選抜総選挙 投票分析結果」 (3/3)

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AKB48 27th シングル 選抜総選挙 投票分析結果

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CD投票券によるモバイル投票の際に、任意で回答を依頼したアンケートの結果をレポートします。ここでは、性別や年齢、お住まいの地域などを尋ねました(回答数471,628件)。

2-1.年齢と性別
2-2.地域別集計

2-1.年齢と性別

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年齢構成を集計したグラフ1を見ると、10代が35.7%で最も多くなっています。以下、20代の24.6%、30代の20.1%、40代の13.4%と続きます。
全体の7割を占めた男性の年齢構成を見ると(グラフ2)、10代、20代、30代それぞれが約1/4ずつを占め、ほぼ同じ割合となりました。一方、女性の年齢構成は、10代が約6割と大きな割合を占めています。
20代は23.1%ですが、30代以上が急激に減り、男性とは大きく違った傾向を示しました。

 

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2-2.地域別集計

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地域 全年代(0~70歳以上) 10~39歳
投票数
(件)
構成比 人口
(人)
人口・投票率
(‰)
投票数
(件)
構成比 人口
(人)
人口・投票率
(‰)
北海道・東北エリア 2012年 53,902 11.8% 14,716,000 3.66 45,556 12.3% 4,640,000 9.82
2011年 54,664 11.7% 14,877,000 3.67 52,122 11.6% 4,874,000 10.69
北関東・甲信越・北陸エリア 2012年 66,762 14.6% 19,126,000 3.49 54,914 14.8% 6,198,000 8.86
2011年 68,944 14.7% 19,237,000 3.58 65,985 14.7% 6,473,000 10.19
首都エリア 2012年 159,950 34.9% 35,675,000 4.48 122,929 33.2% 12,952,000 9.49
2011年 153,894 32.8% 35,080,000 4.39 146,103 32.6% 13,103,000 11.15
中京エリア 2012年 43,351 9.5% 11,334,000 3.82 34,797 9.4% 3,997,000 8.71
2011年 47,649 10.2% 11,380,000 4.19 45,410 10.1% 4,166,000 10.90
京阪神エリア 2012年 52,319 11.4% 17,075,000 3.06 41,900 11.3% 5,893,000 7.11
2011年 58,844 12.6% 17,006,000 3.45 56,713 12.7% 6,098,000 9.3
近畿・中国エリア 2012年 34,189 7.5% 11,340,000 3.01 28,269 7.6% 3,689,000 7.66
2011年 35,280 7.5% 11,377,000 3.1 33,722 7.5% 3,819,000 8.83
四国エリア 2012年 10,438 2.3% 3,953,000 2.64 8,708 2.4% 1,207,000 7.21
2011年 9,776 2.1% 3,990,000 2.45 9,400 2.1% 1,260,000 7.46
九州・沖縄エリア 2012年 37,782 8.2% 14,578,000 2.59 32,733 8.9% 4,806,000 6.81
2011年 39,730 8.5% 14,566,000 2.73 38,235 8.5% 4,951,000 7.72

※人口は、総務省統計局の人口推計(平成23年10月1日現在)を元に算出
※上表には集計に「その他の地域」「未回答」は含まれていません

 

投票者の地域ごとの構成をまとめました。人口分布から首都圏エリアが多くの割合(構成比)を占めるのは当然ですが、ここで特徴的なのは北海道・東北エリアと北関東・甲信越・北陸エリアです。それぞれ11.8%、14.6%となり、劇場のある中京エリア、京阪神エリア、九州・沖縄エリアを上回りました。エリア人口をベースとした「人口投票率」では、首都圏エリアの4.48‰(パーミル)が最高で、九州・沖縄エリアの2.59‰が最も低くなっています。ただし、前頁のグラフ1で8割強を占めた10~39歳の層で見ると、北海道・東北エリアが最高となり、次いで首都圏エリア、3番目に北関東・甲信越・北陸エリアが続きます。北海道・東北エリアでは、全年齢対象と10~39歳対象の人口投票率の差が最も大きくなりました。人口投票率では東高西低の傾向があり、SKE48、NMB48、HKT48といった西日本に集中する姉妹ユニットの存在が、こうした結果にどのような影響を及ぼしているのか、さらに細かな分析が必要になりそうです。

 

総評 アンケート調査分析:若者の震災からの復旧・復興支援への関心は高い 震災経験者は政治に対して行動力、実行力を望んでいる

 全国規模でネット投票が行われるAKB48選抜総選挙は、将来解禁されるであろう“ネット選挙”のシミュレーションと位置づけて考えることもできそうです。CD投票券のシリアルナンバーによる投票者の管理や投票方法などは、公職選挙におけるネット選挙やネット投票の際にも活用できるかもしれません。

 また、投票者の行動分析も、将来のネット選挙実現に向け生かせるのではないでしょうか。インターネットを使った24時間投票可能な仕組みは、仕事や学校を終え帰宅してからの投票を可能にし、投票率の底上げにつながる可能性があります。こうしたデータを、若年層の投票率と参加意識の低下という長年の課題を解決するきっかけにできれば、インターネットの活用はさらに広がるかもしれません。

 これまで2回のAKB48選抜総選挙を見てきた政治山はこれからも、「ネット選挙」「ネット投票」の可能性に注目していきます。

 
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