[茨城・水戸市]「もったいない」の本質は“感謝”と“尊敬”にあります! (2017/10/3 金井茂樹)
この記事は「広報みと 平成29年10月1日号『特集「もったいない」を、大切に。(1)』」を紹介し、コメントしたものです。
「もったいない」という日本語は、いまや世界の共通語になっています。この言葉が世界中に広まったのは、ノーベル平和賞を受賞したケニア人女性ワンガリー・マータイさんがはじめた「MOTTAINAI」キャンペーンのおかげです。この活動において、「MOTTAINAI」という言葉は、Reduce(ごみ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(資源化)の3Rとともに、Respect(尊敬)の意味が込められているそうです。最近、ごみ問題に関心がある人の割合が減少傾向にあるというデータもあり、ごみ問題は地域社会にとって大きな課題のひとつになっています。
今回は、「もったいない」を特集した茨城県水戸市の「広報みと」平成29年10月1日号の「特集“もったいない”を、大切に」を取りあげます。この記事は、一人1日当たりのごみの排出量や一人当たりの食品ロスを数値で示しながら、ごみの減量が必要な理由やごみ減量のための方法を具体的に教えてくれます。食品ロスについては、小中学校での取り組みも紹介されています。小学校では食育の取り組み、中学校では食べ残しについて考える授業が行われたそうです。中学生たちは、この授業を通して「作ってくれる人たちに感謝する」という食の大切さやを感じることができたということです。「もったいない」の本質は、“感謝”や”尊敬の念“であると思います。これからも、子どもたちが感謝や尊敬を感じられるような授業を多くの学校で実践していってほしいと思います。
最近では、3Rに加えて、Refuse(断る)を含める「4R」、さらにRepair(修理)を含める「5R」が提言されるなど、これまで以上に循環型社会の必要性が高まってきています。5Rの行動を実践できないことも多いですが、モノに対する感謝や尊敬の念は常に持っていたいと思います。
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- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報みと 平成29年10月1日号