[福島・郡山市]自殺に追い込まれることのない社会をつくる! (2017/9/1 金井茂樹)
この記事は「広報こおりやま 2017年9月号『特集1 あなたにもできることがある 誰も自殺に追い込まれることのない社会へ』」を紹介し、コメントしたものです。
厚生労働省は、毎年9月10日から16日を「自殺予防週間」と定めています。その目的は、国、自治体が連携して、命の大切さや自殺の危険を示すサインや危険に気づいたときの対応方法について私たちの理解の促進を図ることです。毎年、この時期にあわせて自治体広報紙にも自殺防止に関連した記事が数多く掲載されます。
今回は、そのなかから福島県郡山市「広報こおりやま」2017年9月号の「特集1 あなたにもできることがある 誰も自殺に追い込まれることのない社会へ」を取りあげます。
この記事は、郡山市の自殺をとりまく現状とともに、自殺が“個人の問題”ではなく、“追い込まれた末の死”ということを教えてくれます。個人の問題ではないからこそ、“誰にでも起こり得ること”であり、一人ひとりが身近な問題として考える必要があるということです。そして、悩んでいる人に気づき、寄り添い、耳を傾けることが、“大切な人を守る支援”につながるとあります。
この記事のなかの遺族の方の声を拝見すると、誰にでも起こりうる、身近な問題だということが本当にわかります。この問題に社会全体で取り組んでいくために、郡山市では9月10日に「郡山市自殺対策基本条例」を施行し、これから様々な施策を展開するそうです。
もうすぐ夏休みも終わり、2学期が始まります。この夏休みが終わる前後に子どもの自殺が多くなり、9月1日は子どもの自殺が最も多い日だそうです。現代社会は、大人にも、子どもにも身体的・心理的に強い負担がかかる社会です。家庭でも親が無意識に子どもたちに負担を与えてしまっている可能性もあります。あらためて、“個人の問題ではない”ということを考えたいと思います。
☆福島県郡山市の観光情報
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- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報こおりやま 2017年9月号