[埼玉・越谷市]オタク心をくすぐる3大要素満載!?「ガーヤちゃんの蔵屋敷」 (2017/6/19 あんびるえつこ)
この記事は「広報こしがや 季刊版 夏号(平成29年6月)『観光物産拠点施設ガーヤちゃんの蔵屋敷オープン』」を紹介し、コメントしたものです。
東京地方もいよいよ梅雨入り。この季節、元気なお子様のいるご家庭は、さぞかしお困りのことと思います。我が家もその昔、この季節には、ずいぶん泣かされました。
家の中ばかりでは、親子とも行き詰ってしまうので、雨に日にちょっと出かけて時間をつぶせる施設の情報は、ママにとって必須。ですから、埼玉県越谷市の『広報こしがや 季刊版 夏号(平成29年6月)』に掲載されていた、「観光物産拠点施設ガーヤちゃんの蔵屋敷オープン」の情報は、早くご近所のママに伝えたい!と思ってしまいました。
この「ガーヤちゃんの蔵屋敷」、部屋で悶々としがちなファミリーだけでなく、オタク心を刺激する3大要素も満載されています。
まず全面に出ているのが「ガーヤちゃん」という“ゆるキャラ”(ただし、本人?は、「ゆるキャラ」ではなく「孤高の哀キャラ(哀愁のキャラクター)」と主張)。これがまたかわいくて、子どもだけでなく、“ゆるキャラ”ファンの心も鷲掴みです。
次に心を揺さぶられるのは、“マンホール”ファンでしょう。この蔵屋敷の近くには、ガーヤちゃんが描かれたマンホールが設置されていて、蔵屋敷ではガーヤちゃんのマンホールカードが無料配布されています(枚数制限あり)。
そして、“Nゲージ”。鉄道ファンはもとより、多くのチビッ子も大好きな鉄道模型です。我が家の息子も、かつて秋葉原にあった交通博物館に行くたびに、数十分はジオラマを走る電車をみて過ごしていました。このNゲージが走るジオラマの製作様子は、YouTube(ユーチューブ)でも公開しているそうですから、鉄道ファンが駆けつけるに違いありません。
“ゆるキャラ” “マンホール” “Nゲージ”といったオタク心をくすぐる3大要素を網羅した「ガーヤちゃんの蔵屋敷」。その裏には、しっかりとした戦略も見え隠れしています。ここでは、越谷市単体ではなく、近隣市町や阿波踊りで交流のある徳島市、日光街道の連携都市なども含めた広域的なPRがしっかりなされているのです。特に越谷市が日光街道の宿場まち「越ヶ谷宿」の玄関口であったことは、なかなか想像が及びません。「あの修学旅行でいった日光に続く」街という観点から「ガーヤちゃんの蔵屋敷」の各コーナーを見ていくと、点ではなく面としての越谷エリアの魅力が見えてきそうです。
雨の日でも大丈夫。子どもも、実は隠れオタクな親も、正真正銘のオタクも…「ちょっと楽しい時間」を近郊で過ごす場所が、また一つできました。
- [筆者]「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事 あんびるえつこ
- [参考]広報こしがや 季刊版 夏号(平成29年6月)