[島根・出雲市]地元企業も盛り上げる! 花見シーズン到来 (2017/2/27 あんびるえつこ)
この記事は「広報いずも 2017年3月号『椿・桜の一般公開(出雲村田製作所構内)《入場無料》』」を紹介し、コメントしたものです。
まだまだ寒い日もありますが、島根県出雲市の『広報いずも』には、早くも春の到来を思わせる告知が掲載されていました。それは、地元の企業が構内の梅、桜を一般公開してくれる…というイベントの記事です。
地元のためにひと肌脱いでくれるのは、出雲村田製作所。携帯電話・パソコンなどの電子回路に使われる積層セラミックコンデンサなるものを生産している、お堅い企業のようです。
その出雲村田製作所の構内には、なんでも珍しい日本の椿、世界の椿が1,000品種、なんと1,060本が植えられているそう。そしてさらに、桜が71種、370本も!
私の実家近くにも工業団地といわれるところがあって、いろいろな工場の構内に桜があり、春になるとこれでもかといわんばかりに花をつけ、大変美しかったのを覚えています。中に入りたいな…と思ったこともありましたが、構内解放となると外部の人がたくさんやってくるわけで、いろいろなご苦労もおありでしょうとあきらめて、公道から楽しませていただいていました。
ところが、なんとも太っ腹な企業発見です! 驚きと共に、地元を盛り上げようという気概まで感じてしまいました。
というのも、公開日によっては、椿の苗木販売や、「ムラタセイコちゃんとセイサク君」の実演、お抹茶のサービス、子どもには菓子・ジュースのサービスまで用意してくださっているとのこと。きっと社員が総出でこのイベントを盛り上げようとしてくれるのでしょう。
多くの企業が生産拠点を海外に移していく中で、こうして地元の人たちと一緒にあろうと、貢献してくれる企業は貴重な存在。ずっとずっと続いて、地元を盛り上げていってほしいと願ってやみません。
- [筆者]「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事 あんびるえつこ
- [参考]広報いずも 2017年3月号