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[東京・千代田区]千代田区のさくら特集 (2016/3/8 金井茂樹)

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この記事は「平成28年(2016年)3月5日特集号『さくら、さくら 千代田の春』」などを紹介し、コメントしたものです。

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花見のルーツは、古代桜の木の下で行われていた宗教的な儀式が、奈良時代に花を楽しむための行事と変化したところにあるようです(諸説あるのかもしれません)。平安時代になると、貴族たちが桜の歌を詠み、花見の宴を開いて楽しんだそうで、このことは『日本後紀』や『源氏物語』『徒然草』などにも書き残されているそうです(国立科学博物館ホームページ)。また、安土桃山時代に豊臣秀吉が京都の醍醐寺で1000人を越える大規模な花見の宴を催したことは有名な話です。江戸時代に入ると、8代将軍徳川吉宗が江戸の各地に桜を植えて花見を奨励しました。これによって現在に近い形の花見が庶民に広まったということです。

毎年3月になると全国の自治体広報紙に、さくらの名所紹介やイベント案内など地域のさくらに関連した数多くの記事が掲載されます。今回は、その中から東京都千代田区「広報千代田」平成28年(2016年)3月5日特集号の「千代田区のさくら特集」を取りあげます。この特集号は、さくらの名所、さくらまつり(3月25日~4月3日)、さくらクルーズ(神田川~日本橋川)などを紹介する全ページ千代田区のさくらに関連した記事で構成されています。マイ広報紙には27の記事に分かれて掲載されています。その中の「さくら、さくら千代田の春」では、千代田区内の約3,000本の「さくら」の見どころマップが掲載され、また「千代田区の春を彩るさくらの名所」では千鳥ヶ淵、靖国神社、外堀公園、皇居外苑、イギリス大使館前などさくらの名所が紹介されています。全国的にも有名な桜の名所である千鳥ヶ淵は、明治時代にイギリスの駐日公使アーネスト・サトウがイギリス大使館前に染井吉野を植樹したことから始まったそうです。明治から現在まで長期間にわたってさくらの名所を維持していることは、自治体も含めて地域の人たちの努力があってのことだと思います。

この時期には、昼間人口が夜間人口の20倍以上になる千代田区に、日本全国から100万人以上の人が訪れるそうです(千代田区観光協会)。今年も千代田区のさくらは、多くの人の目を楽しませてくれそうです。

  • [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
  • [参考]平成28年(2016年)3月5日特集号

提供:マイ広報紙

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